| おしえて№694 投稿者 Tsuneさん | ||||
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名古屋空港の管理・管制業務は、国土交通省大阪航空局名古屋空港事務所が所管し、航空機等の離発着については同省の内規である「航空保安業務処理規程」の中の「管制業務処理規程/管制方式基準」が適用されますが、これは国際民間航空条約(シカゴ条約)に基づく国連機関である国際民間航空機構(ICAO=International Civil Aviation Oganization)の定めた国際標準に準拠した基準でもあります。 [滑走路の選定] 航空機に対して離陸滑走路又は着陸滑走路を選定する場合は、次の基準により行うものとする。ただし、滑走路の長さ、飛行経路、騒音軽減、着陸援助施設等の事由により、当該基準による滑走路の選定が望ましくない場合又は航空機が他の滑走路の使用を要求する場合はこの限りではない。 (a)地上風が5ノット以上の場合は風向に最も近い方位の滑走路 (b)地上風が5ノット未満の場合であって、無風滑走路が指定されているときは当該の滑走路 (5ノット=9.260km/h≒風速2.57m/s) 名古屋空港では、上記(b)の無風滑走路が「北」に向かっての離着陸と指定されています。 なお騒音軽減の理由から2NM(ノーチカルマイル/1NM=1.852km)以内の直進(左右旋回制限)や低空飛行制限等の定めも設けられています。(a)は風に向かう方が離着陸共に揚力・燃費が有利だからです。以上のような原則がありますが、上記ただし書きのとおり飛行経路を理由に滑走路の離着陸方向を航空機側が要求する等の例外もあるようです。 また管制方式基準の総則には「管制官は、業務の実施に当たって、この基準に規定されていない事態に遭遇した場合には最良の判断に基づいて業務を処理するものとする」と謳われていますから、想定外の事態が生じた場合には管制官の裁量に委ねられることもあるようです。 名古屋空港は南側が海で、北側に岐阜の山地や小牧山があって北側からの進入がとても難しいらしいです(航空会社にかつて勤務していた友人からの聞きかじりですけど)。 そのため原則的には南からの進入が基本です。でも飛行機は風の抵抗で浮力を作り飛んだり、反対に風の抵抗でスピードを殺して着陸したりします。そのため質問にもあったように、ある一定の風力になると北から入らざるを得ません。具体的な風速はわかりませんが、雨が降る前や降り始めの頃は結構北から入っていたと思います。 飛行機はその日の気象条件、特に風向によって滑走路をどちらに向かって滑走するかが決まります。空港を作るときには、過去数年間のデータをとり、その地域で一番よく吹く風向と同じ方向に滑走路を作ります。しかしいつも同じ方向から風が吹くとは限りませんので、大きな空港になると横風の場合に備えた滑走路も作られています。 飛行機の速度には2種類あって、1つは対地速度、もうひとつは対気速度です。対地速度は自動車と同じように地面に対する速度です。 ここでは疑問の答えとなるであろう対気速度(空気に対する速度)について説明します。飛行機は翼に風をあてて揚力という上に向かう力を発生させます。つまり空気が静止している(完全な無風)状態を想定した時の速度です。ですから完全な無風状態の時は対地速度と対気速度は一致します。ところが現実の気象状況下では風が吹いているため、地上に止まっていても(対地速度がゼロでも)対気速度が発生するのです。そして飛行機は対気速度が大きいほうが大きな揚力が発生するので、風上に向かって滑走するほうが対気速度を稼げるのです。逆に言うと同じ対気速度を得るための対地速度は小さくてすむため、コントロールしやすいという点から必要とする滑走路の長さも短くて済むということです。極端なことをいえば滑走路上で離陸速度に等しい風が吹く日に風上に向かっていれば、滑走距離・対地速度はゼロのままで離陸できるのです。(現実にはそのような強風時は飛行禁止ですけど) また、着陸の際も同じ理由で風上に向かって着陸するのです。 参考までに、空港にはATIS(Automatic Terminal Infomation Service)と呼ばれる空港専用の天気予報があります。ジェット旅客機は、飛行中は何千メートルも高空、つまり雲の上を飛行するので比較的安定して飛行していますが、離着陸時は飛行速度も低速になるため、天候には非常に大きな影響を受けます。そこである程度の規模の空港では、高空無線とは別の周波数で気象情報を提供しています。ATISは風向きや風速、気圧などの気象情報のほかに、現在の運用滑走路や周波数などの情報がエンドレスで流されているそうです。 参考推奨URL:How to Fly with a Airplaneよりhttp://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/4642/fly/letsfly3.htm#Part-8 飛行機は向かい風で離着陸するのが基本なので、その時の風向きで離着陸に使用する滑走路の進行方向を決めているようです。 つまりはかならず向かい風となるように離着陸しているということでしょう。 ここで疑問となるのが完全な横風の場合と無風の場合です。 これに付いては良く分かりません。管制官の気分なのでしょうか? 通年の風向きを考えて飛行場は設計されているそうなので、多分そんな例は少ないのでしょうけど。 参考URL:JAL 航空豆知識 http://www.jalcard.co.jp/members/agora/agora41.html B747-400で世界旅行 離陸と着陸のお話 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/1671/tolanding.htm 航空機の離発着は、向かい風で行うのが原則です。 向かい風で行うと、対地速度(地面との相対速度)よりも対空速度(空気との相対速度)が大きくなるので、それだけ浮力が確保できるからです。 これには風力は関係なく風向きにだけ着陸方法は関係があります。 機長が指をなめて風向きを確かめてから降りる方向を決めています。
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乱気流さんには名古屋空港について、非常に詳しく調べていただきありがとうございます。しかし、他の空港全般に関してもう少し詳しい情報が知りたいところです。他の皆さんも、風向を主にした回答をいただきありがとうございました。 |
ちなみに着陸時に空港へ支払う着陸料金を書いてある本があるので紹介します。金額は運輸大臣が設置管理する「公共用飛行場の使用料に関する告示」に定めらているそうで、基本的には国内線と国外線で区別した後、重量(乗客数にも影響)によって料金も変わっていくそうです。一般的な例ですと、国内線でボーイング747-400(ジャンボ)機だと税込み約29万円だそうです。果たして安いのか?高いのか?う〜ん、よく分かりませんね。(^^ゞ 参考図書:つい誰かに話したくなる雑学の本/日本社 講談社α文庫 |
| 正答者の方々です。本当にありがとうございました。 |
| ぶひぃーさん・のんきさん・乱気流さん・トキヲさん・ガウリィさん・浜ちゃん・のんきさん★ |