おしえて№714 投稿者 くろぅさん
 いよいよ秋も本番ですが、春と秋の七草ってどのようないわれがあるのですか?
なぜその草(花)なのかも知りたいです。
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のんきさん

まず春の七草ですが、当初は草ではなく七種の穀物(米、麦、あわ、きび、ひえ、ごま、小豆)を粥にして食べたといわれていますが、鎌倉時代にいつのまにか七種の野草に変わりました。どれも春先のまだ寒い時期に緑色をしているこれらの野草を食べて早く暖かい春が訪れるのを待とうという気持から始まったようです。

一方、秋の七草は「万葉集」の山上憶良の歌『萩が花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝顔(キキョウ)の花』に由来するとされ、時を超えて多くの人々に愛されてきました。

どちらの季節の草花も人の住む野や山など身近に生えている草花ですので、いつでも目に付く場所にあるため、手を伸ばせばすぐ入手できるものを使っただけではないでしょうか。

以下は七草の名前の由来です。



セリ 新芽がたくさん「セリ」あって育つことから。
ナズナ 秋から冬にかけて育ち、春には種を実らせるので「夏なら菜」で「なずな」になった。別名「ペンペン草」
ゴギョウ ゴギョウは人形(ひとがた)のこと。多くが母と子の人形だったので「ハハコグサ」と呼ばれる。
ハコベラ 古くはハクベラといい、ハクは綿布のこと。ベラは古語で「群がる」こと。細かい茎に葉がついている様子が、綿布がもつれあい群がっているように見えることから。
仏の座 地面に平らに広がって生えている葉を仏の座に見たてた。
スズナ(カブ) 昔のカブは、葉を重用したので「すず葉」と言ったことから。
スズシロ(大根) すずしろは清白。大根の古名です。七草の時に限りスズシロと言います。



ハギ 葉を落として冬を越し、春には再び芽を出すことに由来する「生芽(はえぎ)」の転訛です。小さな葉が歯の形に似ているので「歯木(はぎ)」であろう、などの説があります。
ススキ すくすく立つ木のような草、あるいは神楽に用いる鳴物用の木、すなわちスズの木の意味であると考えられています。また刈って屋根をふくことから『カヤ』と呼ばれ、『茅場』にちなんだ『茅』の字がつく名が各地に残っています。
クズ 上質の「葛粉」の産地である奈良県吉野の国栖に由来する。
カワラナデシコ 河原に生え、花が小さく色もかわいいことから、なでたいほどかわいい子にたとえた。
オミナエシ (1)女圧(オミナエシ)の意味で、花の姿が女性を圧倒するほど美しいこと。
(2)黄色粒状の花を栗飯にたとえてオミナメシ(女飯)と呼んだのがオミナエシになった。
フジバカマ 頭花は筒状の集まりからなり、冠毛を含めたその形が袴を連想させることからつけられた。
キキョウ 音読みの「キチコウ」が訛ったといわれています。

浜ちゃん

 春の七草は食べるもの。秋の七草は見るもの。というのが大きな違いです。

 百人一首に「君がため 春の野に出で 若菜摘む わがふり袖に 雪は降りつつ」 という歌がありますが、春の初め(太陽暦だと2月頃)頃の新鮮野菜が不足する頃に、野の草でビタミン補給するという知らず知らずのうちに体調を整える習慣であったのだと思われます。
 今でも、七草粥として習慣が残されているのはご存知の通り。 芹、ナズナ、ゴギョウ、はこべら(はこべ)、ホトケノザ、すずな(蕪)、スズシロ(大根)と早い時期に芽を吹く、あるいは冬に栽培できる草あるいは野菜の代表的なものを7つ選んだのが、春の七草です。 =============
 秋の七草は、暖かかった季節を送る、冬に向かう頃の観賞用の植物です。
 萩の花 尾花 葛花(くずばな) 撫子(なでしこ)の花 女郎花(をみなへし) また 藤袴(ふぢばかま) 朝顔の花 (山上憶良 『万葉集』巻八 より) という歌が起源とされています。

 最後の「朝顔」が現在は「桔梗」になっていますが、この「朝顔」が実際はどの植物を指すのかは明確には判らないようです。 ただ、相撲の起源においても片方の力士は頭に「朝顔の花を挿して」いたようで、どうも昼間に閉じてしまう現在の朝顔よりも、桔梗の方が矛盾がすくないというような事はあるようです。
Tsuneさん

 春の七草 春の七草は,食用野草が中心となっています。
 緑の乏しい寒い時期にこの七草を粥に して正月七日に食べ,邪気を払い縁起を祝うという慣わしがあり,年中行事の一つに なっています。でも,利用する七草は地方によって同じではないようです。
 特に雪国 では,野生の植物を摘むことがむずかしいので野菜が用いられることが多いというこ とです。 芹(せり) 薺(なずな)(ペンペン草) 御形(ごぎょう)(母子草(ははこぐさ)) はこべら(はこべ) 仏の座(ほとけのざ) 菘(すずな)(蕪(かぶ)) すずしろ(大根) の、七種類の野草・野菜のことです。

それぞれの野草、野菜の効果効能を記します。

 ビタミンA・B2が特に多く、カルシウム・鉄分も多量に含むため、貧血症に有効で す。繊維質にも富み、健胃や整腸に役立ちます。

 早春の若菜を食します。 たんぱく質が多く、ビタミンA・B・B2、カルシウム、鉄、マンガンといったミネ ラルが豊富で、貧血に効   果的です。 血圧を下げる作用もあって、高血圧の予防にもなります。利尿、便秘の解消、生理不 順にも効き目があります。
御形  たんぱく質・ミネラルに富み、少量ながら脂肪分もあります。 痰切りの効果があり、気管支炎・扁桃炎・風邪の予防に効き目     があります。
はこべら  若い茎葉を食します。 盲腸炎や歯槽膿に効果があり、催乳作用もあります。 たんぱく質や鉄分に富み、体液を弱アルカ        リ性にする作用があります。
仏の座  健胃・整腸の効果があります。
 すずしろ 食べものの消化を助けるとともに、免疫力を高め、体の酸化を防ぐアブラナ科特有の 成分を多く含む。

 秋の七草 秋の七草は、万葉歌人の山上憶良が詠んだ一対の歌です。
 秋の七草は,それぞれ個性のある美しい花をめでることを目的としただけでなく,厳 しい冬に備えて薬草として保存利用しようとしたものです。万葉人は自然を愛する豊 かな心をもっているだけでなく,生活の中に自然を生かす豊富な知識をもっていたこ とがこれからよく分かります。

 萩(はぎ) 薄(すすき) 葛(くず) 撫子(なでしこ) 女郎花(おみなえし) 藤袴(ふじばかま) 桔梗(ききょう) の7種類の野草のことです。
それぞれの野草の効果効能を記します。
 根を夜関門といい咳止め、去痰、胃の痛み、下痢などに用いる。
 根茎を利尿薬として用いる。
 根を葛根という。風邪薬で有名な葛根湯の主役。風邪のほか肩こりや神経痛などにも 用います。
撫子  漢方では全草を瞿麦(くばく)、種を瞿麦子という。むくみや高血圧に煎じて飲む。
女郎花  根を敗醤根という。消炎、排膿作用がある。
藤袴  全草を乾燥させたものを蘭草という。糖尿病に効く。お風呂に入れてかゆみをとる。
桔梗  根は昔から咳止め、去痰薬、のどの痛みの薬として有名。毒性があり、多量では胃腸 のただれ、下痢、嘔吐を起こす。
ガウリィさん

  なぜ春の七草を1月7日に食べるかというと枕草子にもあるように正月6日から7日にかけての行事で、6日の夜にはヒイラギなどの刺のある木の枝、蟹のはさみのようなとがったものを戸口にはさんで邪霊を払い、七草叩きといって、唱えごとをしながら七草を包丁でたたいて粥を炊き込みをしたり、7日の朝には歳神に供えてから家族で食べると万病を払うとされているそうです。
参考推奨URL:石さんのホームページ
http://www.hello.co.jp/~ishi/shokubutu.htm
 非常に分かりやすい回答が揃いましたね。本当にありがとうございます。それにしても、ナズナってぺんぺん草のことなんですね。これほど、名前のギャップがあるものも珍しいです。
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
ガウリィさん・浜ちゃん・Tsuneさん・のんきさん

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