おしえて№741 投稿者  くろぅさん
 ガソリンの水抜きって?
ガソリンスタンドで、たまにガソリンタンクの水抜き剤を入れますか?って聞かれます。この水抜き剤ってどんな効果があるのですか?水はどのようにぬけるのでしょう。
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keyさん

 まず,ガソリンタンクにはどうして水が溜まるか?
 夏場など湿度が高い時は空気に水分が多く含まれています。夜に気温が下がると結露して水が生成されガソリンより比重が重いので底に溜まってしまいす。 水抜き剤を入れると? 水抜き剤はメチルアルコールという重質のアルコールで、水とガソリンの間に入って両者を結び付ける働きがあります。その結果、燃料といっしょに水がエンジン内に入っていき排ガスとして排出されます。
 ただし! タンクに溜まる水は微量ですから水抜き剤など入れなくてもガソリンに混じって燃焼され大量に溜まってしまうことは無いでしょう。
 それでも心配と言うならカー用品店で買って自分で入れましょう。 一本200円ぐらいで、ただタンクのキャップを開けて入れるだけです。 スタンドで頼むと1000円近く請求されますよ。(驚)
参考URL:若葉マークにできる日曜整備 http://plaza11.mbn.or.jp/~tamaju/index.html
matsumotoさん

 水抜き剤の主成分はアルコールで、タンクの底に溜まった水分をガソリンと混ざりやすい状態にして一緒に燃焼させてしまうものです。通常水とガソリンは混ざらず、ガソリンよりも水のほうが重いので、結露等によってタンク内に水分が入り込むと底の方に溜まってしまい、錆びやエンジントラブルの原因となります。そこでアルコールをつなぎとして混ぜることで水分をガソリンに混ぜてしまい一緒に燃焼させることで水抜きを行います。
 ただしあくまでも少量の水分であれば効果がありますが、大量の水分が入った場合はあきらめて燃料ごとタンクから抜くしかありません。
Tsuneさん

 この疑問を考える前に、そもそもなぜガソリンタンクに水が入るかです。
 ガソリンタンクは、完全密閉になっていると、ガソリンの消費に伴って圧力が減少し、満タンに入れたガソリンがなくなる頃には、かなりの負圧になります。つまり真空に近くなります。こうなると外部からの大気圧で、ガソリンタンクがつぶされてしまいます。

  したがってそれを防ぐために、ガソリンタンクには、ガソリンを消費した分だけ、外部から空気が入るようになっています。この空気には、湿度があり、水分を含んでいるので、温度変化により、ガソリンタンクの空気露出部に結露して、それがガソリンの中にたれて、あるいは次に給油したときにタンク内壁の水がガソリンと混ざります。

 混ざるとはいっても、油と水。水の方が比重が大きいため、ガソリンタンクの底にたまるという考え方です。ですから、ガソリンが満タンに入っているときには結露する面積は小さいし、周囲の空気が梅雨時のように湿っていなければもちろん結露はしません。また、ガソリンタンクに空気が入ると書きましたが、ガソリンタンクの空間には、揮発したガソリンが充満されており、100%空気ではありません。 こう考えるとそれほど水がたまるとは考えにくいのですが、わずかながらたまる事は事実です。

 そこでガソリンタンク水抜き剤の登場と相成るわけです。
 そもそもガソリンタンク水抜き剤とはなんぞやというと、アルコールを主成分にしたものです。アルコールは水を溶かす(混ざる)し、またガソリンにも混ざります。こうして、水と油が分離した状態をアルコールを介して、親和させるのです。そしてガソリンとともに親和した水をエンジンで燃やしてしまおうという製品なのです。

 ところで、ガソリンタンク水抜き剤の必要性なのですが、昔は確かにガソリンタンクは鉄製で、錆が発生し、やがてキャブレターなどに詰まってエンジン不調を起こすといわれていました。
 しかし、自動車会社によると、現在のガソリンタンクは鉄製のものでも、内部にコーティングがしてあったりして錆びにくくなっています。また樹脂製のタンクも多く採用されているようです。こう考えると、錆だけに関して言えば、水がたまっても、現在の車では、錆は発生しにくいといえると思います。また、水の侵入経路が前に述べたように、外来の空気である事を考えると、ひどい温度差があったり、湿度が極端に高くない限り、結露する事は少ないと思われます。

 その中で、水抜き剤の必要性の是非が問われますが、少ない水分で、しかも錆の心配が無い現在の車に対して入れる必要があるのか、ないのかは、実際にその自動車のオーナーの判断に任されるところだと思います。  
のんきさん

水抜き剤とは、燃料タンク内に自然にたまってしまう水分を、トラブルが発生する前に燃料に溶解させ、燃焼させてしまう薬です。 さて、水がたまる原因ですが、燃料タンクは安全のため密閉されており、エンジンを始動させ燃料がどんどん出ていくことによって、燃料タンク内に負圧(大気圧よりも低い圧力です)が発生し、同時に温度も下がり、タンク内の空気中の水分は結露します。(この現象は冷たいジュース入りコップの外側に水滴がつくのと同じです。)
こうして発生した水は燃料よりも重く、また油とは混ざらないためタンクの下部に溜まっていくのです。 そして水が一定以上溜まってしまうと燃料と一緒にエンジンに送られてトラブルを引き起こすか、そこまでいかなくても燃料系統の錆の原因になり、燃料フィルターの詰まりの原因になります。
水抜き剤は燃料にも水にも混ざるという特性をもち、定期的に注入する事によって一定期間に溜まった水を一掃してくれます。特に湿気が多く昼と夜の温度差の大きくなる時期に、より効果を発揮できます。 また、水抜き剤は水で薄めることも可能なため、激安商品の中には濃度の薄い物もあるようなので、濃度90%程度の商品を目安にしたほうがよろしいと思います。
浜ちゃん

 水抜き剤の主成分は、メチルアルコールです。 水はアルコールに溶けます(容易に混ざります)、そしてアルコールはガソリンと容易に混ざります。 ですので、アルコールを混ぜたガソリン(水と混ざらない)は、水と混ざる性質があります。 ガソリンタンクの水は少量ですから、ガソリンと混ざってしまって、エンジンの中で蒸発して排気に混ざって排出されます。
 ガソリンスタンドで「以前に入れたのは3ヶ月以上前ですから、そろそろ水抜きされたほうが良いですよ。」などとよく言われますが、あれって給油口にシールをさり気なく張られているから分かっちゃうんですよね。
 勝手にぺたぺたと貼るな〜!!と言いたいッス。何度も言われた場合はピッとはがしちゃいましょう。
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
のんきさん・浜ちゃん・matsumotoさん・keyさん・Tsuneさん

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