おしえて№760 投稿者 ぬおぉーさん
 上方語で「おます」という言葉があります。これのひとつ前の語を教えてください。
「ござります」→「ござます」→「ごます」→(?)「おます」になったのでしょうか。
気になって夜も眠れません。宜しくお願いします。
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そくらさん

 確定した回答ではありませんが、「おます」は京言葉というよりは、「くるわ」言葉のようです。
 「くるわ」とは、国にりっぱに認められていた「風俗産業」の一種で、昔の男性は、ここで「女性」というものを、知りました。
 今でいう「合コン練習場」のようなもので、「結婚、家庭、愛」というものを、排除したおつきあいの場所だったのです。

 ですから、ここでのル−ルは世間の常識とは、違ったことが求められます。ちがった風習、慣習は、当然、世間と違うことを色々と生み出します。「言葉」もそうです。そうして、ここは別世界ですから、「あなた一人が大切な人」などという「野暮」は言っちゃいけません、とやんわりたしなめたのでおます。

 これと全く逆の雰囲気をもっていたのが、「大奥」で、かの岸田今日子ナレ−タ−も「…でおます」などと言わず、「…でございます」と紹介しているでしょう?
 そうした雰囲気から、「ございます」が、「おますぇ」とか「なになにどすえぇ」という不思議な甘ったるい発音にかわり、男性に強くアピ−ルさせていったのではないでしょうか?そして、「くるわ」を出て、男性は、女性に自信を持ち、社会復帰をしていったのです。  勿論、認められるようなことではありません。だから、現在は、法律違反なのです。

 そうです。一夜の恋人には「おます」と言ってもらえばよいでしょうが、おくさんに「おます」などと言って欲しい、と言ったら、…どうなるのでしょう?
のんきさん

  「居ります(おります)」が変化したのではないでしょうか。
かっくん

 この言葉を漢字に直すと、 「御座ります」→「御座ます」→「御ます」ではないかと思われます。
 御はすなわち「お」とも読みますから、ここで「おます」と読んでもおかしくないと思われます。
 ですので「ごます」と同じ時期に発生したかすぐその後に発生したかだと思われます。
ぬおぉーさんからの感想メールです。

 回答ありがとうございます。「おます」は京言葉とは申しておりません。大坂発祥の上方言葉です。
「おます」は動詞で活用がありますので、何かの代用で使われ始めたということは考えにくいと思います。

「おります」の転だとすれば、補助動詞として扱った場合に意味が理解しにくくなりますので、可能性は薄いと見ています。
差し上げるの意味の「おまらす」の転の「おます」でもないと思っています。

「御座」の漢字は確かにそう読めるのですが、「ご」がいきなり「お」にかわることもないので、不思議なのです。
船場言葉では「ご」が残り、「ござります」と「ごわす」が使われています。
発生時期も江戸時代後期で、「ごます」より「おます」のほうが後なのではと考えています。

書物で調べればよいのですが、なかなかそのような文献が見つからず、「これや!」という決定的な意見が欲しかったのです。
専門的で有力な情報を待っています。
まだまだ夜は長いようです。

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