おしえて№779  投稿者 toktokさん
 カレーライスのコップにスプーンが刺さっているのはなぜ?
らいこうさん

 カレーの件について、多分お答えできます。
 大元は「コップの数=お客さんの数」なので、間違いなく出せるようにコップの中にスプーンをいれて出したのが始まりです。
 
しかし、夏目漱石の『三四郎』などでも判るように、明治時代から昭和初期にかけては、ビフテキよりも高級品だったので、フランス料理などに出てくるボウル(手洗い用の水桶)と同一視されはじめ、やがてマナーっぽく扱われるようになりました。今でも年寄りがコップの水で洗うのは、そのためです。
 やがて衛生観念がはっきりしてきた現代になると、かえってそれは汚いもののように認識されるようになったわけです。つまり、時代時代によって、どんどん印象が変わっていったということですね。
Tsuneさん

 食堂で出てくるカレーライスは、よくお水の中にスプーンを入れて運ばれてくるとききます。まだまだ大衆食堂などでは こういう光景がみられるんじゃないでしょうか?あれはなんで?って思いますよね。
 前にテレビでみたことがあるのですが、「運ぶときの手間をはぶくため」と「数多く運ぶとき スプーンの数を間違えないようにするため」というのを聞いた事があります。
参考URL 気になる調査隊
  http://ha2.seikyou.ne.jp/home/jiji/research/karei_list8.htm

 「ライスカレー」の定義として書かれています。

 その話の中でカレーライスとライスカレーの違いについて語る場面があった。「ライスカレーとはカレーの上にグリーンピースを三つのっけて、スプーンはコップにつがれた水の中に入れられてくる。カレーは作ってから一日置き、次の日冷たいまま あつあつのご飯にかけて食べるのが一番美味しい」と言うのだ。

 今度は、消毒説です。

 何で、おばあちゃんとかがやってる食堂とかでカレーライスを頼むと、スプーンがコップの中に入ってくるのでしょうか?(青森県・ひろさん)
「ああ、あるある」「これは一応、ばい菌を取るっていう」「消毒の意味で」「消毒の意味もあるみたいですけどね。前なんか、長渕剛さんの『とんぼ』かな?『とんぼ』で秋吉久美子さんとさぁ、やっててさぁ、そうやって出してくんのよ。『コップに入れてくれよ』って言うんだ。『どうして?』って。『ばい菌取るんだ』って。『でも、その水飲んじゃったら同じことでしょ?』『うるせえなぁ』とかって逆ギレするわけ(笑)『俺は俺でやるんだよ』って言って(笑)」「あのシーンだ。なつかしい」

くろぅさん

 誰が始めたかというよりも、洋食屋さんの昔を思い出せば想像できますよ。最近は洋食屋さんにも行かなくなりましたが、今から30年も昔といえば、洋食屋さんやデパートの食堂なんかでもナイフやフォーク、スプーンなどはすべてといって良いほど紙ナプキンで包まれて出てきたものです。さもなければ、紙ナプキンを敷いた上に置かれていました。
 今ではカレーと言ってもメニューも多様化してサービスもさまざまですが、当時は高級店ではライスとカレーが別々、一般のお店ではライスにカレーがかかったものが出てくるのが普通でした。
 おそらくカレーというメニューが専門店だけのメニューが外食として大衆化し、さらに大量消費されていく過程で、紙ナプキンで包む手間を省くため、直にテーブルにスプーンを置くことを避けるため、また水と同時に運べるので一度に運ぶ数が増えるなどの理由で生まれてきた手法だと思います。
 ごくたまにコップの水にスプーンを浸してから食べ始める人を見ますが、これは必要上というよりもむしろコップスプーンの時代の習慣だと思います。スプーンにご飯の粒がくっつかないようにというのは二次的な言い訳だとくろぅは思います。
 それか途中ですり替わった理屈。この回答はくろぅの経験上のものなので、多分に主観が入っているとは思いますけど、実際に今思い出してみてそうじゃないかなって感じで書きました。

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