おしえて№783 投稿者 あさこさん |
ニワトリの羽は白いのに どうしてひよこは黄色いの? |
くろぅさん 遺伝子情報と言ってしまえばそれまでなのですが・・・なぜひよこが黄色で親が白かというずばりなページは見つかりませんでしたが、極めて参考になるページを紹介します。 参考URL:東京都畜産試験場 http://www.les.metro.tokyo.jp/kankyou/tori/umoukanbetu.htm このページはひよこの色によって雌雄を識別する方法が解説されているページです。 おそらく疑問となっている鳥は単一種交配ですね。ひよこの色が単一なので。ですから、仮に白の母親と茶色の父親の場合だと次のような説明になります。鳥類の性染色体は雌がZとW、雄がZとZと持っているのですが、この雌のZ遺伝子に白色羽毛の優性な遺伝子が乗っていると、この子の雄はすべて雌の白色羽毛遺伝子のZと雄の茶色羽毛遺伝子のZが組合わさり、ZZとなって、その現れる羽毛の色は優性遺伝子Zが優り、すべて白となるわけです。(雄が白になる) このことから、単一種交配の場合Zには白色羽毛遺伝子が優性としてWには他の劣性遺伝子が乗っていると考えられます。これがひよこのときに黄色でも親になると白になる理屈だと思うのですが。 あと、どうしてニワトリがそのヒナに黄色を選択したかということですが、これはちょっと記憶が曖昧なのですが、鳥には見えない色があります(たしか青じゃなかったかと思うのですが違うかも)ヒナを外敵から保護しなおかつ親鳥が識別しやすい色を進化の過程で選択したのではないでしょうか?この色のことなどは「どうぶつ奇想天外」で昔にやってたような記憶があります。 のんきさん 親から直接栄養をもらえる哺乳類と違い、卵からかえる生きものは卵の内容物を栄養として育つ必要がありますよね。そこで卵の栄養分について調べてみました。卵の白身の90%は水分で、残りの10%がタンパク質です。それに対し、黄身の水分は51%しかなく、脂質31%、タンパク質16%と、栄養豊富です。ひなはこの栄養たっぷりの黄身を利用しているとしか考えられません。生まれたとき羽の色が黄色いのは卵の中心部(黄身)と関係がありそうです。なぜなら、おたまじゃくしの卵は中心部が黒いので、生まれてくるおたまじゃくしは黒いし、魚の卵は無色透明なものだと稚魚も透明ですよね。このことから卵の中心部にあるものを栄養として育つため、必然的にその色素も体にとり込むのではないでしょうか。卵から出たあとは、卵以外のものから栄養を取るため(親と同じ物を食べるから)、親と同じ色になるんだと思います。 卵の構造を説明したものが次にあります。 参考URL:たまご博物館 http://village.infoweb.ne.jp/~takakis/seibutu.htm#syousai はなさん ニワトリは白なのになぜヒヨコは黄色なのか・・・土や砂の色に似せた保護色なのでは?しかしそれならなぜ茶色じゃないのかといわれれば困りますが。 その後、あさこさんからメールをいただきました。本当にありがとうございました。 あさこさんからの感想メールです。 私も図書館に置いてあるそれらしい本を読み漁ったり 館員の方にも事情をお話して一緒に調べて頂きました。 その結果 同じ質問が書いてある本を見つけたのです。答えは やはり 保護色だそうです。どうして 茶色じゃないんだろう・・って思いましたが ペンギンやカモメなどは 岩場で子育てをするから 茶色だそうです。という事は 土の上で子育てをしているから 黄土色?に似た黄色という事でしょうか.. |