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第2話 暗闘仕掛人殺し
梅安と西村さん御一家は、裏稼業の慰労をかねて温泉宿に来ていた。そこで彦次郎が川に流されるアクシデントが発生した。 彦次郎は老僧によって助けられるが、川へ駆けつけようとした梅安と左内に向けて矢が放たれたことから、二人の間に緊張が生まれた。 温泉宿を去り江戸へ向かう仕掛人一行は、浪人仁三郎・半次郎コンビに尾行される。 浪人の狙いは梅安なのか?左内なのか?はたまた二人ともなのか? 品川に到着した一行は梅安と西村ファミリーで二手に別れた。 その結果浪人たちのターゲットが梅安であると判明する。 浪人に追われた梅安は馴染みの料亭井筒に逃げ込むが、浪人たちに見張られ身動きがとれなくなってしまう。 そこへ元締からの呼び出しに現われた千蔵の手を借りて、梅安は井筒からの脱出に成功、音羽屋へ赴く。 半右衛門から梅安は新たな殺しの仕事を言い渡される。標的は御鷹匠小野寺源十郎。 小野寺は将軍家の御鷹様を預かる身分を利用して、好き放題に振る舞う悪党だった。 他の女郎たちが見ている前で女郎おつねを抱こうとした挙げ句、小野寺がおつねを斬殺したというエピソードを、女郎おれんから聞かされる梅安。 そんな事件が起きた店に再び小野寺が現われた。梅安は小野寺の顔を見て思わず「木村様」と声に出す。 そして小野寺が梅安に襲いかかる。梅安はその場をなんとか逃げきった。 梅安は、小野寺こと木村の妻を殺したという過去があった。 その当時、梅安は木村の妻おきよと不義を重ねていたが、その現場を木村に発見された途端、おきよに裏切られてしまう。それに怒りを覚えた梅安はおきよを相手に『はじめてのひとごろし』を体験した。 箱根から自分を狙っている浪人たちは、小野寺が雇った仕掛人ではないか。そう梅安は推測する。 梅安は浪人の仕掛人を迎え撃つ覚悟だ。左内もその協力を申し出る。 小野寺は仕掛人の元締に梅安を早急に始末するよう念を押す。 それを知った梅安は、悪行のシンボル御鷹様と共に小野寺を抹殺する。あくまでも仕掛人として。 その後、浪人の仕掛人は、依頼人こそ死んだものの標的に顔を見られているため、梅安殺しに乗り出した。 これを梅安は左内と共に撃退する。そこへ奇襲をかける仕掛人の元締。 辛くも元締を返り討ちにした梅安と左内は、元締の正体が温泉宿で彦次郎を助けた老僧だったことに驚く。 彦次郎を川に突き落として梅安をおびき出そうとした配下の浪人と違って、元締の老僧は関わりのない者を殺さない正統の流儀の持ち主だったのだ。 仕掛人同士の争いの果てに、改めて仕掛人という因果な稼業の奥深さを思い知らされる梅安と左内であった。
【梅安の一言その1】
「仕掛人が仕掛人を狙ってる。一体、これはどういうことになるんだろうねえ。」 【左内の一言その1】 「梅安殿、わたしも同じ皿の毒を飲み干した仕掛人だ。どうせ悪魔に心を売った体なら手を貸そう。」 【梅安の一言その2】 「先手は王手さ。」 【左内の一言その2】 「仕掛人、仕掛人とは何なのだ一体。」 【梅安の一言その3】 「人の恨みを晴らすために死んでいく物好きな野郎さ。」 【キャスト】
藤枝梅安/緒方拳 西村左内/林与一 千蔵/津坂匡章 万吉/太田博之 お美代/松本留美 彦次郎/岡本健 おれん/白木万里 お初/西山恵子 おぎん/野川由美子 小野寺源十郎/遠藤辰雄 老僧/美川陽一郎 仁三郎/木村元 半次郎/伊吹新吾 おつね/那智映美 おせき/津島道子 おしげ/松井加容子 おきよ/佃和美 女中/太田優子 石川/川崎裕之 清次/松尾勝人 おくら/中村玉緒 音羽屋半右衛門/山村聡
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