必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2003.07.10) 必殺仕掛人各話紹介第20話へのリンクを追加。
第19話 理想に仕掛けろ
筆頭老中松平備前守豊邦殺害を機に、学者清沢正堂が開く陽天塾による革命が幕を開けた。
倒幕を理想に掲げレジスタンス行動を起こす陽天塾。
それに対して徳川幕府は彼らに私利私欲の野党集団のレッテルを貼り、火付盗賊改方に陽天塾殲滅を命じた。

続いて陽天塾は次席老中戸田摂津守高国の命を狙うが襲撃に失敗、火盗改の執拗な追跡から逃走する。
その頃、知り合いである風見玄斎の娘鳴枝が陽天塾に参加していたことから、左内は陽天塾に興味を抱き始めていた。

江戸を追われた陽天塾は天領下総へと逃げ延びていた。
それを追って磯崎軍次郎率いる火付盗賊改方も下総に入り、陽天塾メンバー三村と杉浦を斬り捨てた。
三村と杉浦が浪士集めの軍資金として持っていた20両の小判を利用し盗賊の証拠にでっち上げた磯崎は、あくまで政治犯ではなく盗賊として陽天塾を始末しようと考えていた。
陽天塾は火盗改に追いつめられ庄屋万之助の家に籠城する。

家の中には人質が4人。しかし庶民を苦しめる幕府を倒そうとする正堂に賛同している人質たちは、すすんで陽天塾の浪士らを手伝っていた。

その家屋に火盗改が突入しようとする。
必死の抵抗の末、正堂は火盗改に退散を要求。要求が受け入れられない場合は人質を殺すと言い出す。
正堂は手始めに万之助の妻お元を、磯崎ら火盗改の役人の目の前で刺し殺した。
妻を殺された万之助は江戸の音羽屋へ出向き、清沢正堂殺しを依頼する。

籠城2日目。人質2人目百姓伊作が予告通りに殺害される。また残りの人質おりんとお菊が、浪士らに陵辱された。
その日、梅安と左内は下総へ向かっていた。仕掛けを果たそうとする梅安に対し、左内は未だ正堂への信用を捨て切れないでいた。

籠城3日目。梅安と左内、下総に到着。
人質を盾にした陽天塾と、家屋を包囲した火盗改の睨み合いの中を、百姓に化けた左内が突破した。
左内は陽天塾の同志として家屋内に招かれるが、そこで左内が見たものは食い散らかった米と酒、放置された浪士の死体、浪士たちに弄ばれた人質の少女たちだった。
武器の刀を取り上げられ正堂との会談に臨んだ左内は、革命家とは名ばかりの単なる破壊主義者となった正堂に失望する。

その時、今度は陽天塾の同志になりすました梅安が家屋に突入した。
梅安は陽天塾の浪士を次々と斬殺、左内も火箸を使い正堂の首を刺し貫く。
そして正堂の首から火箸を抜いた鳴枝は、それで自らの首を突き命果てた。

前回の武宮源之丞に続き、今度は清沢正堂が…。
またしても左内の前で一つの倒幕劇が幕を降ろした。

【梅安の一言その1】
「証拠も残さず姿も見せず。左内さんもこれで立派な仕掛人だぜ。その点、俺は堕落したなあ。刀なんか使っちゃって。」
【梅安の一言その2】
「私は理想とまずい飯が苦手でね。」

【次回予告】
仕掛けとは、己の中にも恨みを分かつこと。仕掛ける相手は御公儀徒目付。そしてその子は皮肉にも左内を慕う。だが死んでいった者たちの恨みが刀を抜かせた。次週、必殺仕掛人、御期待下さい。
【キャスト】
西村左内/林与一 藤枝梅安/緒方拳 庄屋万之助/片山明彦 大塚播磨/村上冬樹 磯崎軍次郎/小林勝彦 浪士水上/勝部演之 百姓伊作/浅倉宏二 お元/山崎左度子 玄斎/柳川清 松平備前守/志摩靖彦 浪士石田/田端猛雄 浪士渡辺/四条公彦 浪士船越/沢田トモ 浪士谷/徳田実 浪士佐川/黛康太郎 浪士三村/吉田聖一 浪士杉浦/松尾勝人 おりん/三田雅美 お菊/清水佳子 万五郎/大橋壮太 隊士/伊東義高、伊吹新吾、滝譲二 風見鳴枝/珠めぐみ 清沢正堂/佐藤慶

本放送日:73.01.06  脚本:山田隆之  監督:松本 明 

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