必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2003.07.24) 必殺仕掛人各話紹介第22話へのリンクを追加。
第21話 地獄花
昼間の縁日で、人の色事を暴いて強請を働くという岡っ引き文造が急死した。
それは梅安の仕掛けによるものだったが、その殺しを偶然目撃した浪人がいた。
浪人は早速梅安に近づき口止め料を請求、5両を手に入れた。

浪人の名は神谷兵十郎。妻しずと長屋で貧乏暮らしをしていた。
ある日、しずは仕立て物を届けに呉服商越後屋へ赴いた。
越後屋の主人伝七は、兵十郎の仕官の口を世話したいとしずに申し出た。
しかし仕官するには70両の支度金が必要だと聞かされ、しずは落胆する。

殺しを見た者は消す。その掟に従い、梅安は兵十郎を抹殺しようとしていた。
背後から獲物を襲う梅安に、刀を振るい反抗する兵十郎。
なかなか決着がつかない対決を半右衛門が止めに入った。
半右衛門は、プロの仕掛人と十分に渡り合える兵十郎を、新たな仕掛人としてスカウトしようとする。
この頃、音羽屋一党は左内が出張仕置の旅に出たせいで、戦力が不足していたのだ。
兵十郎はそのスカウトをきっぱり断った。

70両の支度金…その言葉が神谷夫婦をそれぞれの方向へ走らせることに。
70両を得るために、しずは越後屋伝七の勧めで、たった一晩だけの売春を決意した。
70両を得るために、兵十郎は一度は断った仕掛人を引き受けることにした。

雪の夜、さる屋敷に運び込まれたしずは永井監物に身を任せた。
そして、梅安と兵十郎も同じ屋敷に潜入。兵十郎が標的永井を手にかける。
そこで兵十郎は、布団の中で縮こまっているしずを発見した。なぜここに妻が、なぜここに夫が。
梅安と千蔵が見守るなか、兵十郎は許しを乞うしずを斬り捨ててしまった。

それ以来兵十郎は忽然と姿を消してしまう。
半右衛門は兵十郎を仲間にすべきではなかったと後悔した。そして梅安と千蔵も憂さを晴らすべく岡場所へと繰り出した。
兵十郎は再び仕掛人たちの前に現れる。その再会が過酷な死闘を呼び起こそうとは、まだ誰も知る由もない。

【梅安の一言】
「殺すね。この梅安先生の裏を知った奴は、気の毒だが、生かしちゃおけないだろうね。」
【半右衛門の一言】
「死んじゃいけねぇ人が死んで、死ななくちゃならねぇ奴がはびこってる。どっちを向いても地獄だよ。」

【次回予告】
強請り、強奪、女、金。悪事を尽くす僧をつけ狙う、老いた仕掛人がいた。それを助けるべく、剣が、鍼が、闇にきらめき、風を切る。次週、必殺仕掛人、御期待下さい。
【キャスト】
藤枝梅安/緒方拳 千蔵/津坂匡章 神谷しず/金井由美 越後屋伝七/浮田左武郎 永井監物/外山高士 大滝伝八郎/波田久夫 岡っ引き文造/重久剛 長屋の女/木下サヨ子、太田優子 番頭/戸板幸男 役人/三木昭八郎 仁助/小泉一郎 神谷兵十郎/田村高廣 音羽屋半右衛門/山村聡

本放送日:73.01.20  脚本:安倍徹郎  監督:三隅研次 

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