必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2004.04.13) ページ作成。
第25話 仇討ちます討たせます
左内と同じ長屋に住む新之助・お雪兄妹と下男市助は、人知れず仇討ちの相手を探し求める毎日。
今は、病気でダウンした新之助を家に残し、お雪と市助のみが日々探索に明け暮れていた。

そんなある日、左内と新之助はひさしぶりに連れ立って外出、そこへ現われた万吉に誘われて他人の仇討ちを見物する。
だがこの仇討ち、討つべき相手が死んでいたため、その相手の卒塔婆を散々斬りつけたあげく、仇討ちに捧げた人生を悲観して自害して果てるという壮絶なものだった。

新之助にまずい物を見せてしまったと後悔した左内と万吉は、梅安や半右衛門を巻き込んで新之助の仇を探しはじめ、その仇の名が勝又主膳であることを突き止めた。

万吉から音羽屋一党の思い掛けない協力を知らされた市助は、喜ぶどころか顔を青ざめさせる。
実は市助は、主膳の居場所を知っており、知っていながらそれを黙っていた。
市助は、新之助に女を取られた恨みがあり、その報復として新之助に死ぬまで主膳探しをさせようとしていたのだ。
さらに市助は、お雪に身売りを勧め、それで得た金で主膳殺しを仕掛人に依頼する。
お雪に恥ずかしめを受けさせ、新之助に永遠に仇討ちをさせないようにと企んだ市助の策略だった。

ところがその仕掛人が左内と梅安だったから事態は一転、二人の心優しい仕掛人によって依頼金がそのまんまお雪の身請け金に化けてしまい、お雪はあっさりと身請けされた。
さらに左内と梅安が仕掛人として市助の前に現われ、新之助の仇討ちの助っ人として仕掛けすると言われたものだから、市助の思惑は全て裏目に出てしまう。
また、吉原女郎になったはずのお雪を遠出の留守だと言ってしまったことから、左内と梅安に怪しまれる結果になった。しかも市助は相手の反応に気付いていない。

左内・梅安・市助は主膳の隠れ家に突入するが、その頃主膳は長屋の新之助の部屋に姿を現わしていた。
市助の裏切りを察知した主膳は、仇討ちに終止符を討つべく新之助に決闘を申し入れ、その場で新之助を斬り捨てた。

依頼を果たせないばかりか、仇を追う者が逆に討たれるという事態に怒りがおさまらない仕掛人たちは、主膳の行方を追うための捜査網を展開、また市助に疑いの目を向けた。
案の定市助は動きだした。まだ吉原にいると思い込み、市助はお雪を抱きに行く。
そこで左内たちは、お雪がまだ女郎として働いていることにして、お雪と市助を接触させる。
市助は、お雪を前に新之助に対する恨みを吐き捨て、今回の悪事に及んだことを暴露した。
それを確認した梅安は、市助に粛正の鍼を叩き込む。

そして主膳が発見された。
左内の助太刀により一太刀浴びた主膳めざして、刀を握りしめたお雪がゆっくりと歩みをすすめる。
お雪が確実にとどめを刺すまで、それを見届ける左内と梅安であった。

【梅安の一言】
「人間、何事にも程々ってのが肝心なんだ。」

【次回予告】
陰謀。汚職。殺し。女は叫ぶ。あの人は町の中に住んでいたと。醜い武士の世界に恨みの剣がさや走った。次週、必殺仕掛人に、御期待下さい。
【キャスト】
西村左内/林与一 藤枝梅安/緒方拳 お美代/松本留美 万吉/太田博之 彦次郎/岡本健 新之助/青山良彦 お雪/二本柳敏恵 主膳/有馬昌彦 初老の侍/千葉保 おせん/木下サヨ子 市助/御木本伸介

本放送日:73.02.17  脚本:國弘威雄鈴木 安  監督:松野宏軌 

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