必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2004.04.13) 必殺仕掛人各話紹介第25話へのリンクを追加。
第24話 士農工商大仕掛け
二十両の借金を抱えることになったおぎんは、同心田島新兵衛と張り合ったのが元で、その借金を三日以内に返済せざるを得なくなってしまった。もしもそれが叶わぬ時は、おぎんは田島に捕らえられてしまう。
困った事態に陥ったおぎんは、何者かが仕掛人の元締に殺しを依頼する場面を目撃。自分も仕掛人の元締となれば借金返済も夢でないと考え、行く先々で殺しの依頼を受け付けはじめた。

おぎんが目撃した仕掛人の元締とはもちろん半右衛門のこと。
依頼人は按摩師安市で、恋人おいとを輪姦した武士南部源之助・百姓次郎左衛門・大工棟梁留吉・商人相模屋治兵衛に加え、念仏講と称して彼らにおいとを犯すよう仕向けた住職雲覚とその模様を絵に描いた絵師大塚春仙が仕掛けの的。

梅安の心配をよそにおぎんは遂に仕事にありついた。目指す相手は奇しくも例の仕掛けと同じ大塚春仙。
おぎんは、その仕掛け料で借金を元利合わせて一括返済を果たすが、その資金調達の過程を田島に怪しまれてしまう。

そしておぎんは春仙を追跡し、南部の屋敷に辿り着く。それを追う田島。
そこで、おぎんが手を下す前に、南部が謎の死を遂げた。
慌ててその場を逃げ出すおぎん。

気を取り直しおぎんはまた春仙を追跡し、今度は次郎左衛門の住む村に行き着いた。もちろん田島も一緒。
そうしたらまた次郎左衛門が変死していて、おぎんはまたも現場を逃げ出す始末。

実はこの田島と次郎左衛門の殺しは、梅安の仕業。安市から依頼された仕事を、おいとを犯した順番「士農工商」に沿って遂行していたのだ。
自分の行く先々で起こる念仏講メンバーの死に不安を抱いた春仙は、留吉と相模屋に接触し善後策を練ろうとするが、そこを梅安に襲われる。逃げ出した春仙を除き、留吉と相模屋が梅安に仕留められた。
三度目の正直でおぎんは再び春仙を追跡し、またまた別の男の死体と遭遇することに。

我を忘れて自宅へ逃げ帰ったおぎんを待っていたのは、夫の死を待切れない依頼人大塚りくだった。
おりくに殺しを急かされたおぎんはすぐさま四度目の追跡を開始、雲覚の寺に行き着く。
だがおぎんより先回りしていた梅安が春仙を始末していた。
何はともあれ、おぎんの仕掛人初仕事はこれで片が付いたというわけで。
ところが二件目の仕事が舞い込んできた。雲覚が自分を殺そうとする音羽屋一党に先手を討つべく、別の仕掛人に半右衛門殺しを依頼しようと企んだのだ。

その仕事を受けてしまったおぎんは、梅安から鍼で人を殺す方法のレクチャーを受け、音羽屋に乗り込み見事半右衛門殺しを成功させる。しかしそれは梅安と半右衛門が打った芝居だった。半右衛門を殺したと思い込んだおぎんは音羽屋から慌てて逃げ出した。半右衛門は自分が仕掛人の元締だと知ったおぎんの始末を梅安に要請する。

そして梅安はおぎんの目の前で雲覚を殺害、おぎんに仕掛人の世界の恐ろしさを味わせた上で、忘却のツボに鍼を打ち込んだ。これで仕掛人のことは綺麗さっぱり忘れ去るはず。ところが鍼の利き目が強すぎたのか、おぎんは仕掛人はおろか梅安たちの記憶も喪失してしまった。

めでたしめでたし…なのか?
【おぎんの一言】
「まあ、事と次第によっちゃあお引き受けもいたしますが。私はねえ、この世の中に生きていても仕方がねぇ、生かしておいては世のため人のためにならねぇ人でねぇと殺しませんよ。」

【次回予告】
当て所もない仇討ちの旅に出て八年。今や兄は病いに倒れ、貧苦の果てに妹までが女郎に身を沈めることになった。ところがこの兄妹を助ける健気な中間だけが、なぜか仇の居場所を知っていた。その上兄妹に隠れて仕掛人に仇討ちを頼んできた。次回、必殺仕掛人に、御期待下さい。
【キャスト】
藤枝梅安/緒方拳 千蔵/津坂匡章 おりく/雪代敬子 田島新兵衛/堺左千夫 相模屋治兵衛(EDでは井筒屋治兵衛と表記)/梅津栄 雲覚/小堀明男 大塚春仙/木村元 大工留吉/神戸飄介 百姓次郎左衛門/北見唯一 南部源之助/北原将光 茶屋のおかみ/近江輝子 おいと/那智映美 安市/西崎健 春風/吉田聖一 おぎん/野川由美子 音羽屋半右衛門/山村聡

本放送日:73.02.10  脚本:池田雄一  監督:深作欣二 

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