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第16話 間違えて候
駕篭屋八坂屋長作が盗賊上州無宿虎蔵を逃亡させた罪で獄門に処された。夫の無実を信じる長作の妻たねに心を打たれた岡っ引き源七は、この一件に疑いを持ち、実行犯として捕らえられている駕篭かき三州・房州コンビに接触すべく牢内に潜入。しかし岡っ引きだということがバレ、牢名主の命令の元、源七は撲殺されてしまうのだった。旅に出た大吉と半次を除く仕留人の面々は、八坂屋が競売にかけられた際に50両もの大金で落札した安積屋茂三が怪しいと噂する。店を追われ偶然にも仕留人のアジトをねぐらにしていたたねは、主水たちの噂話を耳にして、駕篭屋を手に入れるために長作に濡衣を着せた安積屋こそ恨むべき相手と殺しを依頼する。 安積屋は駕篭かきから客の乗車ルートを報告させ、その報告から2人の怪しい客を発見する。一人は婿養子の身でありながら深川に妾を囲っている美濃屋和助、もう一人は縁談を控えていながら役者に入れあげている大野藩の千代姫。安積屋は和助と大野藩留守居役近藤頼母にそれぞれ強請をかけた。 悪事を確認し、貢が安積屋を殺すことになった。元岡っ引きである安積屋に刺し傷を付けてはならないため、貢は安積屋を川へ突き落とし絶命させる。 そこへ大吉が旅から帰ってきた。川岸へ打ち上げられた安積屋の死体を見つけた大吉は、心臓潰しを応用した心臓マッサージを実施、見事安積屋を蘇生させてしまう。 それ以来、安積屋は凄腕の用心棒矢野一鉄と麻布拳を雇い身辺を固めた上で、自分を殺した貢の人相書きを作り上げる。さらに殺しの依頼人をたねと見破り、たねを泳がせて貢を探り出そうとしていた。 仕留人はこれを逆に利用、たねを貢の長屋に連れ込んで用心棒を誘い出し、貢と大吉が苦戦の末抹殺。安積屋の協力者岡っ引き捨松を主水が、安積屋を命の恩人大吉が仕留めた。
【大吉の一言】
「本当のこと言やあ、いつの時だってそりゃ恐ろしいやな。今までこうして生きて来られたのが不思議な位えだ。」 【次回予告】 わたくしは死んでいく身です。ですから本当のことを。自らの命と愛を賭けて、確かめようとする女。返す言葉もなく、血を吐く思いの恨みのかんざし。次週、暗闇仕留人に御期待下さい。 【キャスト】
糸井貢/石坂浩二 大吉/近藤洋介 おきん/野川由美子 妙心尼/三島ゆり子 糸井あや/木村夏江 たね/谷口香 捨松/石山政五郎 美濃屋和助/藤尾純 源七/唐沢民賢 近藤頼母/不破潤 同心田口/古川ロック 矢野一鉄/千葉敏郎 麻布拳/出水憲司 千代姫/丘夏子 らく/藤山喜子 長作/北見唯一 同心/浜伸二 三州/美樹博 房州/馬場勝義 牢名主/森内一夫 駕篭屋/松尾勝人 安積屋茂三/南原宏治 中村りつ/白木万理 中村せん/菅井きん 中村主水/藤田まこと
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