暗闇仕留人各話紹介
■更新事項(2003.02.10) ページ作成。
第27話 別れにて候
黒船再襲来。江戸城の中では開国か攘夷かの論議が繰り広げられていた。その中でひとり開国を訴える若年寄松平玄蕃頭は、蘭学者として開国を願う貢にとって最も期待できる人物だった。
ところがこの松平には、根岸屋との癒着の果てに、阿片と女に溺れるというもう一つの顔があった。
松平は高台の妾宅から海だけを眺めたいという理由で、高台から海までの間にある屋敷をすべて無くしてしまおうと企んだ。佐吉・万造をはじめとする根岸屋の手下たちが対象となる屋敷の地上げと取り壊しを始める。
飾り職人鶴吉の家も松平のワガママに巻き込まれた。頑として立ち退きに応じない鶴吉だったが、家を焼かれ遂には致死量を越えた阿片を投与され溺死させられてしまう。
主水たちは鶴吉の娘おこんから松平・根岸屋殺しを請け負った。だが貢だけは開国派の松平を殺すことに消極的になり、そのうえ裏稼業そのものを否定しようとする。
結局、貢は殺しを引き受けた。これを最後の仕事と決めて。しかし貢に待っていたのは「わしを殺せば開国が遅れるぞ」という松平の言葉とその直後の松平の反撃だった。貢は松平の刀を受け絶命。主水と大吉が松平を葬った。
はじめて仲間の死に直面した主水たちはここが潮時と判断、貢の死体を川に流し彼の行きたかった海の向こうへと送りだした後、仕留人を解散するのであった。

【貢の一言】
「なあ八丁堀、俺たちは今まで何をしてきたんだい。世の中動いてる。この川だってオランダやアメリカや、イギリスの都ロンドンのテームズ川にだって繋がっているんだ。だから俺たちは何をしたかって言ってるんだ。少しでも世の中良くなったか?俺たちに殺られた奴らにだって、妻や子がいたかも知れないし、好きな奴があったかも知れないんだ。」
【主水の一言】
「行ってこいよ。海の向こうへな。」

【キャスト】
糸井貢/石坂浩二 大吉/近藤洋介 おきん/野川由美子 妙心尼/三島ゆり子 根岸屋治兵衛/福田豊士 おはつ/関根世津子 佐吉/武周暢 万造/千葉敏郎 おまさ(EDではおまきと表記)/鳴尾よね子 同心田口(EDでは同心と表記)/古川ロック 同心/柳原久仁夫 瓦版屋/千代田進一 おこん/畑村佳代子 鶴吉/浜村純 松平玄蕃頭/戸浦六宏 松平玄蕃の娘/西崎みどり 中村りつ/白木万理 中村せん/菅井きん 中村主水/藤田まこと

本放送日:74.12.28  脚本:國弘威雄  監督:松本 明 

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