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第13話 あんたこの神隠しどう思う
主水は、牢内で「死のう教」に恨みを持つ女囚人お久から頼み料を受け取った。その「死のう教」とは、生きていても苦しいことばかりの現世に別れを告げ、苦しみのない死の世界へ旅立とうという主旨の新興宗教。 又右衛門の患者たちも「死のう教」にのめり込み、やいとで体を直すより死んでしまった方がいいと、次々と又右衛門の治療を断わるのだった。 患者たちを説得する又右衛門の前に「死のう教」教祖玄拓が現れ、「死のう教」に反発した又右衛門は玄拓にボコボコにされてしまう。 玄拓は、貧乏な信者たちがロクなお布施を持って来ないことに苛立っていた。 そこへ愛人お眉が、信者お六の娘おとよが大金百両を持って母の元に帰ってきたという情報を入手。 お眉は、玄拓にその金を奪い取ることを提案する。 玄拓とお眉は、おとよの息子六太郎をさらい、お六とおとよを心身共に弱らせた上で、二人を次々を殺害。その住処から百両をまんまと手に入れた。 さらわれた六太郎は、お眉の昔なじみであるお歌が何も知らずに預ることに。 六太郎を預る赤井家(と言ってもほったて小屋)に、「死のう教」への不満をぶちまける又右衛門と、お久の恨みの筋を捜索する主水が現れたことで、剣之介ははじめてお眉から預った赤ん坊が「死のう教」の悪事によって肉親を殺されたことを知る。 主水がもちかける「死のう教」始末の仕事に、剣之介と又右衛門は二つ返事でOKした。
【剣之介の一言】
「月足らずは、八丁堀、お前だよ」 【やいとやの占い】 手にした鏡に朱色の筆で「大吉」と書き込むやいとや。 その文字は反射してやいとやの顔に映り込む。 上手くいったとごきげんのやいとやだが、これは占いというより願掛けじゃないの。 【次回予告】 あの人のため…そう思っていた。それを、人は裏切りと言うのだろう。返す言葉もなく思い知る、人の心の冷たさ。水温む春。次週、必殺仕業人、御期待下さい。 【キャスト】 赤井剣之介/中村敦夫 やいとや又右衛門/大出俊 お歌/中尾ミエ 島忠助/美川陽一郎 出戻り銀次/鶴田忍 千勢/岸じゅんこ おとよ/和田幾子 お眉/荒砂ゆき お六/三戸部スエ お久/志乃原良子 お時/島村昌子 弥八/寺下貞信 由造/野崎善彦 おかね/佐名手ひさ子 宇平/遠山欽 長次/馬原雅和 玄拓/山田吾一 せん/菅井きん りつ/白木万理 中村主水/藤田まこと | |||||
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