必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.10.06) 次回予告を追加。
第37話 落し技替玉斬り
止むに止まれぬ事情から自分の命を売ろうとする者と、その命を買い求める者をつなぐ裏稼業「命講」。
仕事人の今度の照準は、命講の講元に定められた。

その頃、上総屋に沢田弥四郎という侍が現われた。
沢田は父の仇である竹内一蔵を追う旅を続けており、顎に傷のある竹内の人相書きを方々に渡し回っていた。
その人相書きを見かけた町名主藤ヱ門は、急いで札差の利兵治にその事を知らせた。
利兵治こそ竹内一蔵の今の名であり、傷を隠すため顎髭をたくわえていた。
また、利兵治には命講から命を買うというもう一つの顔もあった。来たるべき沢田との立ち会いに備えて、人を斬る練習台となる人間を命講から購入していたのである。そして藤ヱ門が命講の講元であった。

一方主水たちは、未だに命講の講元が藤ヱ門であることを知り得ていなかった。
本気で命を売りたがっている人を探せば講元をあぶり出せるのではないかと言う加代の意見に、秀は最近知り合った親子の事を思い出した。それは、労咳の浪人細川と盲目の娘あやだった。細川はあやの目を治してやるために自分の命を投げ打つつもりだった。

さっそく親子の元へ向かう秀。
だがすでに細川はあやの元から姿を消しており、十両の金をあやに残していた。それは細川が命講にその命を売った何よりの証。
そして細川は藤ヱ門に顎を斬られ傷を付けられる。かくして細川は利兵治の替え玉に仕立てられたのである。

そうとは知らず沢田は、仇敵竹内に化けた細川との果たし合いに臨むことになった。
早川様と主水の立ち会いの元、沢田は竹内と一刀の元に斬り捨てる。
仇討ちを果たし歓喜する沢田、それを讃える早川様、そして竹内がわざと斬られたのだと見破る主水、さらに自分の身を危険にさらさずに済んだと安心する利兵治、細川の命を売ったことで利兵治から多額の報酬を受け取りほくそ笑む藤ヱ門、利兵治の身替わりに死んだ細川を見て怒る秀。

沢田は仇討ちを成し遂げた功績により勝山藩への帰参が叶ったが、沢田が竹内とは別人の男を斬ったのだという藤ヱ門の密告により、逆に城代家老から切腹を申し付けられてしまう。
沢田が腹を斬った直後、城代家老は藩士を引き連れて藤ヱ門と利兵治の元へ向かった。
藤ヱ門は、利兵治こそが竹内であることも密告していたのだ。城代家老の指揮の元、藩士たちは竹内抹殺を実行する。
こうして藤ヱ門は、利兵治のみではなく勝山藩からも儲けを得ることになった。

【主水の一言】
「お前ぇの命をどうしても買いたいと言う男がいるんでな。代金の十両は冥土で払うぜ」

【次回予告】
山を恨む女の逆恨みと、勘定奉行の企てが、金山を地獄の山に代えてゆく。採掘に力尽きはて、直訴に出た吾平は、陰で操る自分の娘を見た。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 沢田弥四郎/佐藤仁哉 あや/村田みゆき 利兵治/穂高稔 細川/藤沢薫 城代家老/永野辰弥 和助/新郷隆 又吉/諸木淳郎 留吉/美樹博 女郎/三笠敬子 おとき/沢芝藍子 藩士/暁新太郎 藤ヱ門/滝田裕介 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.02.01  脚本:石川孝人  監督:松野宏軌 

必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"トップページ
必殺仕事人サブタイトルリスト
必殺仕事人各話紹介トップページ
←必殺仕事人第36話「合掌技地獄落し
→必殺仕事人第38話「闇技船中殺

『必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"ほーむぺーじ @クロねこ』はリンクフリーです。
当サイト内のどのページにリンクしていただいても構いません。左のバナーを御利用頂けると幸いです。
また相互リンクのお誘いや御意見・御感想などはメールでお願いします。