必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2008.04.15) 次回予告を追加。
第69話 盗り技乱調お神楽刺し
人手も多いがスリの被害もやけに多いことで評判の深川水天宮の秋の大祭。
その祭りの最中に、集金した金を掏られた袋物問屋の辰己屋が、財布を掏った子供を追っているうちに何者かに殺害された。

その後、松葉屋壮助・お峰夫婦は結婚してから七年間も子宝に恵まれず、そのご利益がある深川水天宮にお参りに出かけた。
二人が目にしたのは、二人連れの直参旗本右垣玄馬・小杉左源太にちょっかいされる三人の男の子たち。お峰はその男の子の中に、壮助と結婚する時に手放した息子千吉の成長した姿を見つける。千吉たちは旗本に突き飛ばされるとぶつかった人の懐から財布を抜き取っていた。旗本と千吉たちはグルになってスリを働いていたのである。

このスリグループは、水天宮名物しゃぶり飴を売る善六がリーダーで、右垣・小杉と千吉たち、その他にも手下小梅・辰平・清助を加えた総勢九人の大所帯。
仕事人は、辰己屋の妻から、このスリグループ壊滅を依頼される。

ある日、お峰は再びこのスリグループと遭遇する。そしてお峰と千吉は七年ぶりの親子の名乗りをあげた。グループを脱走した千吉は、お峰に連れられ松葉屋へ行き、壮助に息子として認められた。かくして松葉屋にめでたく待望の跡取り息子ができた。

しかしその情報はすぐに善六に知れ渡った。善六は千吉を誘拐し、千両を壮助に要求する。
すぐさま善六の元へ千両箱を持参した壮助に待っていたのは、さらなる身代金の要求だった。
それに対して、我が子のためなら松葉屋の全財産を引き渡しても構わないと決意を述べる壮助。

一旦松葉屋に戻った壮助は、あるだけの千両箱を大八車に積んで、再度善六一味の住処へ向かう。
だがその金を引き換えにしてもまだ千吉は返してもらえなかった。そればかりか壮吉は右垣・小杉によって斬られ命を失う羽目に。

善六一味の悪事を見届けた加代の知らせを受けて、主水たちは出陣、一味六人を血祭りに上げる。
一味全滅によりその身を自由にされた男の子たちは、大八車に壮助の遺体を乗せて、朝霧たちこめる江戸の町を歩いてゆく。その先には主人と息子の帰りを待つお峰が待っていた。

【主水の一言】
「へぇ…へい、ただいま!」

【次回予告】
闇に優しい声が聞こえる。祭り囃子のその中で、貧しい人々をこよなく愛したあの殿様が死んだ。『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 松葉屋壮助/外山高士 善六/長谷川弘 千吉/上田孝則 つる/吉川佳代子 小梅/森みつる 右垣玄馬/西園寺章雄 小杉左源太/松岡直樹 辰平/原一平 清助/東悦次 長次/阿南忠幸 市松/辻村重樹 長屋の内儀/小林加奈枝 松葉屋の番頭/平井靖 辰己屋/堀北幸雄 千吉(三歳の頃)/三木健作 お峰/奈月ひろ子 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.10.03  脚本:石森史郎  監督:田中徳三 

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