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第68話 願い技奉納絵馬呪い割り
小間物屋の女房が首を括って自殺。彼女は死ぬ前に絵馬屋えま半の主人清三郎殺しを六蔵に依頼していた。女房は絵馬に秘めた願いを込めたが、その秘めた願いをネタに清三郎に強請られ、あげくに体を売らされたらしい。だが仕事料がたったの一分。割の合わない仕事に主水たちは降りるのだった。 その清三郎が次に目をつけたのは、薬問屋淡路屋利兵衛の一人娘おりんと手代佐八の身分違いの恋。 ちなみにおりんは、病気になった美鈴に薬を都合してくれた畷家にとって頭の上がらない人。そして佐八は、秀の同郷の幼馴染み。仕事人とは関わり深いカップルだった。 清三郎は、来月行われる神田明神の大絵馬法要に出品する絵馬におりんをモデルに使おうと、淡路屋へ乗り込んだ。そこで清三郎は、絵馬製作の諸費用として五百両を請求する。初対面のお前にそんな大金を渡せるかと言う利兵衛に対し、おりんが佐八とデキていることを世間に公表するぞと迫る清三郎。 その頃利兵衛は、おりんの意向を無視し米問屋庄内屋との縁談を勝手に進行していた。 清三郎からおりんと佐八の関係を知らされた利兵衛は、怒り爆発、佐八を店から追い出した。 佐八はおりんとの駆け落ちを決意し、秀にその見届け役を頼む。 その後、縁談に異変が。庄内屋が、経営難の淡路屋と縁続きになることに魅力を感じなくなり、おりんを嫁にすることに難色を示した。 この危機を乗り切るためには、おりんを清三郎の絵馬のモデルにして、おりんの評価を上げるしかない。 利兵衛は、おりんを清三郎に預けることにする。 その場に佐八が駆けつけた。なんとかおりんを連れ出そうとした佐八は、清三郎に斬り殺されてしまう。駆け落ちを見届けるはずだった秀は、友人の死を見届けることになってしまった。 おりんは絵馬のモデルになることを決意する。 それ以来おりんと清三郎は、どこかにこもり絵馬製作に没頭する。 悪人ながら絵の腕前は超一流の清三郎と、その清三郎がモデルに選んだおりんのセッションは熱を帯び、やがて一枚の華麗な絵馬が完成した。 だがモデルとしての役目を果たしたおりんは、その帰り道に絵馬堂に立ち寄り、清三郎に佐八との関係を知られるきっかけになった絵馬を手にして、舌を噛み切り死を遂げた。 佐八の死をきっかけに清三郎殺しを決意した秀は、清三郎の行方を追ううちに行き倒れたおりんを発見する。 秀は、おりんへのプレゼントして佐八に頼まれていた簪を売り、その金を仕事料に加えた。 小間物屋の女房の分と合計して三両一分。 神田明神の大絵馬法要の日に、清三郎一味殺しが決行される。
【主水の一言】
「その角を曲ったら地獄の一丁目だ!」 【次回予告】 闇に母が涙を落とすとき、子供はスリの世界に生き、母は辛い想いをかみしめる。母と子の悲しみを知った時、仕事人がいま闇を駆ける。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 清三郎/吉田豊明 佐八/槙健吾 利兵ヱ/西山辰夫 庄内屋/山口幸生 お菊/山口朱美 松三/伝法三千雄 徳次/筑波健 番助/暁新太郎 与吉/千代田進一 おりん/木村弓美 せん/菅井きん りつ/白木万理
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