必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2004.01.19) 必殺仕事人各話紹介第78話へのリンクを追加。
第77話 盗み技背面逆転倒し
評定所御留守居役から異例の大抜擢で南町奉行に就任した高見備前守。
高見は自分の手足となる者たちを飼いならすことに長けていて、今は切れ者の高岡藩主井上壱岐守を抱き込むためにいろいろと恩を売っているところだった。
井上には札差筑後屋に元利合わせて八百両もの借りがあり、高見は井上のためにそれを隠滅するべく、子飼いの男仙造に筑後屋へ押し込んで店の証文を全て焼き払うよう命じた。

高見は犯行後の逃走用の馬を用意すると仙造に約束するが、本心は仙造とその手下たちを殺す気でいた。
後日、筑後屋への押し込みを決行した仙造たちは、高見の命令で出動した南町奉行所の同心たちに取り囲まれてしまう。仙造たちは、店の者たちを人質に取り筑後屋に篭城、持久戦が始まった。

荒巻様は仙造らとの交渉役に主水を任命し、筑後屋の中に送り込む。
主水は筑後屋の中に、井上の側室の息子長一郎を発見した。
この発見は千造にとって好都合だった。自分を裏切った高見に対して、長一郎は対抗手段として利用できる。鉄砲組に人質ごと千造らを抹殺させようと企んでいた高見は、長一郎という思わぬ人質のおかげで、鉄砲組に発砲中止を命じざるを得なかった。

その夜、一旦筑後屋を出た主水は、荒巻様から長一郎を救出するよう命じられ、再び筑後屋の中へ。
同じ頃、高見は井上の家来である榊原与市兵衛から、長一郎を殺しても構わないとの井上の指示を伝えられていた。親に内緒で遊ぶための金を借りに行くような子供などいらないと言うのが、井上の言い分だった。

銃を構えた高見は、要求を言うために戸を開けた千造に向かって容赦なく発砲、千造を射抜いた。
千造は高見からの手痛い仕打ちを受け、遂に今度の押し込みの全貌を主水に暴露した。
すべてを言い終えた千造は主水に仕事料を託して死亡。主水はその金を加代に託した。

夜が明けた。
高見は千造が出した要求に答える振りをして、千造の手下と人質たちを筑後屋の外へおびき出し、鉄砲組の一斉掃射をもって全員を射殺する。
高見の非情なやり方に怒りを隠せない主水。
その怒りが、主水を南町奉行殺しという大仕事へと突き動かしてゆく。

【主水の一言】
「何だか知らねえが妙に血が騒ぎやがる。久しぶりにゾクゾクする仕事だぜ。」

【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 仙造/小坂一也 高見備前守/川合伸旺 井上壱岐守/大木悟郎 榊原与市兵衛/山口幸生 伝吉/楠年明 長一郎/道井和仁 倉三/吉田良全 幸右衛門/玉生司郎 友次/滝譲二 おりん/嶺はるか 千蔵/暁新太郎 由松/竹内健一 同心山崎/丸尾好広 同心河合/中村明豊 同心青木/野上哲也 同心田口/加藤正記 お光/榎木麻千子 杉八/大迫英喜 幸太郎/阪本雅 お花/小湊睦子 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:80.12.05  脚本:林企太子  監督:田中徳三 

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