必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2004.02.05) 必殺仕事人各話紹介第83話へのリンクを追加。
第84話 散り技仕事人危機激進斬り
ある夜、左門の屋台で飲んでいた秀はスリのお安と知り合った。
屋台の近くでスリの同業者小助が何者かに殺されたことから、お安は秀に家まで送ってもらう。
ここ最近スリが殺される事件が続発し、小助も含めて被害者は4人となっていた。
お安たちはスリの安全を守るため、仕事人にスリを殺す奴を始末してもらおうと考えていた。

その後日。お安はある縁日でスリを敢行、だが被害者ともう一人の男に捕えられ、十日ほど前に武家から書類の入った財布を掏らなかったかと問いつめられる。
お安にはその記憶があった。そして財布の中にあった書類は半分が手許にあり、もう半分は秀と知り合った晩に美鈴にあげていた。
男たちの正体を赤馬の金兵衛とヤッパの平六だと気付いたお安は、二人に殺されかけたところをスリ仲間三平に助けられ難を逃れた。

お安はスリ殺しの下手人が金兵衛と平六であると南町に訴え出るが、訴えを聞いていた荒巻様から金兵衛と平六は以前から投獄の身であると告げられる。牢屋敷にいる囚人が屋敷外で人殺しができるわけがない。
荒巻様に代わってお安の話を聞くことにした南町内与力川野勘兵衛は、財布を掏られた武家が怪しいと言うお安に連れられて彼女の自宅へ行く。

家に着いたお安はその書類の一部を川野に差し出すが、川野が金兵衛と平六とグルであると気付いたために川野に殺されてしまった。その場に居合わせた三平も牢屋敷同心井出一太郎に斬殺される。
お安が死に間際に「仕事人に…」と言い残したことから、川野と井出は仕事人を疑うこととなった。
そしてお安の家に駆けつけた主水と秀の姿が、川野と井出に目撃されてしまう。
川野と井出は、主水と秀が仕事人であるという推測を立てるに至った。

川野と井出から例の書類を取りかえしてもらった、書類の持ち主は南町奉行庄田図書頭だった。
庄田は書類の残りの奪還を川野と井出に指示する。

一方、主水たちも美鈴が折り鶴にして持っていた紙が庄田が書いた賄賂の受け取り書であると知った。
お安が仕事を頼もうとしていたことから、秀は庄田たちを探ろうと言う。
主水は、お安が牢屋敷にいる金兵衛と平六がスリ殺しだと言ってたことと、小助殺しの現場に牢屋敷同心井出がいたことから、伝馬町牢屋敷に目を向けた。
伝馬町牢屋敷に赴いた主水は、金兵衛と平六が井出の指示で屋敷を出て庄田の財布を掏ったスリを探し、目をつけたスリが真犯人でないと知るや容赦なく殺していたことの他にも、一味が仕事人のことを調べていることも知った。

そんな庄田一味は書類を求めて中村家・秀の長家・上総屋をガサ入れする。
いよいよ危険が迫ってきた仕事人一行。例の書類は一味に疑われていない左門が美鈴に折り鶴として持たせることにして、あとは六蔵の指示を待つことにした。
その頃六蔵は、依頼人に化けた金兵衛と平六から庄田殺しを依頼されていた。庄田が仕事人をあぶり出すために仕組んだ罠と知りつつ、六蔵はこの仕事を主水たちに命じた。

庄田一味の罠に誘われて伝馬町牢屋敷に進撃する主水たち。
だが秀を見張っていた川野に折り鶴を持つ美鈴を発見されてしまった。畷家が襲われ川野に折り鶴を奪回されてしまう。
そんな事態を知らない主水たちは庄田・川野・井出・金兵衛・平六を始末する。
そして美鈴が持ってるはずの折り鶴を見つけて唖然となる主水たち。
急いで長家に駆けつけると、美鈴と涼が倒れていた。抱きかかえた左門の腕の中で涼は静かに息を引き取る。命こそ無事だったものの美鈴も記憶を失ってしまった。

己の宝を守るために始めた裏稼業に妻という宝を奪われた左門は、残されたもう一つの宝と共に巡礼の旅へと出発する。そして主水を除く全員も江戸を去っていった。

【左門の一言】
「いや、知らせねえ。」
【主水の一言】
「じゃあ二度とこの橋渡って帰ぇって来るんじゃねぇぜ。」

【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 川野勘兵衛/中井啓輔 井出一太郎/原口剛 お安/宇田川智子 赤馬の金兵衛/波田久夫 庄田図書頭/高野真二 ヤッパの平六/堀田真三 伝次/野上哲也 三平/立川景裕 岡っ引/平井靖 牢屋敷の番人/東悦次、扇田喜久一、松尾勝人 小助/横井邦夫 せん/菅井きん りつ/白木万理

本放送日:81.01.30  脚本:吉田 剛  監督:家喜俊彦 

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