| |||||
| |||||
第83話 沈め技花嫁偽装返し突き
仲居のお勢と釜炊きの妙が、廻船問屋大江戸屋儀平を探ってほしいと依頼してきた。二人の依頼人の夫は共に船乗りで、大嵐に遭って沈没した船のたった二人だけの死亡者だった。 生き残った船乗りが言うには、転覆した船の中で荷の下敷きになって死んだらしい。 夫たち二人だけの死に疑いを持ったお勢とお妙は、船主である大江戸屋に目を付けた。 お勢と妙は、秀・左門と同じ長屋の住人であった。 そして秀はその夫たちから妻に宛てた簪作りを頼まれていた。 もしも夫たちが簪を受け取りに来なかったら、代わりに妻たちに簪を渡してくれと、秀は頼まれていた。 そのことから、夫たちは船に乗る前に死を覚悟していたことがわかった。 それを知り、居ても立ってもいられなくなったお勢は、一人息子小吉を妙に預け、単身大江戸屋に女中として潜入する。 そこでお勢は、自分と同じく沈没事故を疑う田丸屋が大江戸屋と水夫頭権に殺される場面を目撃、それを大江戸屋に気付かれてしまった。 だが大江戸屋がお勢に気があったおかげで、お勢は命を救われる。 また大江戸屋は、妻の春乃とその情夫から、沈没事故を偽装しては荷主から金を巻き上げ荷を横領し、邪魔になった船乗りを始末するという悪事をネタに、口止め料を要求された。 大江戸屋は権と共に、春乃と情夫も殺害した。 そしてある晩、妙の部屋が火事になり小吉が大火傷を負った。 長屋の住人たちが小吉の治療のために金を持ち寄るがそれでも足りず、お勢が大江戸屋に体を売って金を作るが、結局小吉は息を引き取った。 夫に続いて息子まで失ったお勢は、その寂しさを紛らすために大江戸屋にその身を預けてしまう。 夫を殺した男と、望んで体を重ねるお勢。しかしそれはお勢の企みに一端に過ぎなかった。 その後、お勢は妙と再会、自分を苦しめる貧乏と決別し、大江戸屋の身代を我が物にする決意を明かした。 しかしそれは家族を裏切るだけでなく、仕事人を儀平殺しの道具に利用することを意味していた。 妙はお勢の本心を許せず、木更津へ行き仕事の内容を変更しようとするが、お勢に殺されてしまった。 そしてお勢が大江戸屋に嫁入りすると知った主水たちは、悪意の依頼人に鉄槌を下す。
【主水の一言】
「婚礼の客に紛れ込んでお前ぇの命、狙いに来てる奴がいるんだ。お前ぇは俺が守ってやるから心配ぇするな。物騒な世の中だ…命を狙ってるのは俺だよ。」 【次回予告(藤田まこと・本田博太郎)】 いよいよ必殺仕事人も最終回を迎えました。この折り鶴を手にしたことから、思いがけない悲劇が始まります。 涼「心配でした。お出かけのたびに…」 時代劇は必殺です! 2月6日夜10時から新番組『必殺仕舞人』が始まります。全国の恨みに迷う人々の元へ、私たちはそっと訪れます。そしてあなたの所へも。待っててください! 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心荒巻/芝本正 美鈴/水本恵子 大江戸屋儀平/高木均 お勢/堀越陽子 妙/三浦真弓 水夫頭権/筑波健 小吉/工藤英夫 田丸屋/須永克彦 船大工久蔵/野崎善彦 善/重久剛一 辰/暁新太郎 春乃/早見栄子 春乃の情夫/南条景浩 ツル/三星東美 長屋の住人/平井靖、美鷹健児、大迫英樹、加藤正記 せん/菅井きん りつ/白木万理
| |||||
| |||||
『必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"ほーむぺーじ @クロねこ』はリンクフリーです。 当サイト内のどのページにリンクしていただいても構いません。左のバナーを御利用頂けると幸いです。 また相互リンクのお誘いや御意見・御感想などはメールでお願いします。 |