お上主催の十里早駆け競争が近づいていた。
その頃飛脚が殺される事件が続発、飛脚問屋たちは人手不足に悩んでいた。
飛脚を失った問屋衆のために、早足の若者を募り、くじで決めた順番で問屋が指名してそれぞれの採用を決めることになった。
あわせて早駆け競争で１位になった飛脚を抱えた問屋が御用飛脚としてお上が取り立てることにもなった。
目付役青柳・三郎・つむじ風の安に輪姦された佐代は、伏見屋が例の抽選で１番を当てるからくりを知ってしまい口封じに消された。
佐代から秀・加代を経てからくりを知った和泉屋のお龍は抽選で１番をゲット、伏見屋が指名するはずだった最有力候補つむじ風の安を指名した。
何としても優勝賞金25両と御用飛脚の座が欲しい伏見屋は青柳と結託して、和泉屋の主人に阿片所持の濡衣を着せたあげく、早駆け競争の最中お龍を毒殺。
25両も御用飛脚の看板もすべて伏見屋のものになった。お龍の恨みを託された仕事人が立ち上がる。

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