相場で儲けた平蔵が女に貢いだ挙げ句首を吊って死んだ。
平蔵の弟彦太郎は兄の生き方に反発、必死に働き貯めた金を持って故郷の掛川から江戸へ出て来た。
その彦太郎が花魁小紫に一目惚れする。吉原での遊び方を知らない彦太郎に加代が協力することに。
ある日勇次は牛太郎から小紫の簪を手渡された。それは小紫が勇次に客に選んだという証拠。
しかしその頃勇次は遊女浦里に惚れられていて、小紫の簪をあっさり破棄してしまう。その簪は拾った加代から彦太郎の手に渡る。晴れて彦太郎は小紫の客として迎えられた。
小紫は彦太郎の顔を見て驚く。小紫こそ平蔵に貢がせて死に追いやった張本人だったのだ。
彦太郎はまだその事を思い出せないものの、小紫にとって彦太郎は邪魔な存在。そして小紫は勇次に邪険にされた恨みの鉾先を浦里へ向ける。かくして彦太郎と浦里は小紫一味に殺害される。

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