百軒長屋に住む浪人島田誠之助は病いに冒された身。妻のおしのはその身を売り薬代を捻出していた。
ある日おしのは出会茶屋松風にて男に抱かれていたが、眠り薬を盛られたあげく男と共に殺害される。
二人の死体はそれぞれ男牢と女牢に運ばれ、入れ替わりに囚人が牢を抜け出した。
男牢の牢名主矢源太と女牢の牢名主お米が金のある囚人に身代りをたてる話を持ちかけ、松風の主人仙蔵が身代りのための死体を用意し、同心中井平次郎が抜け出す囚人から礼金を受領していて、おしのはその悪事の犠牲になったのだ。
政と共に松風に探りを入れ一味の悪事を知ったお玉からその話を聞いた誠之助だったが、彼に妻の仇を討つほどの体力は残されていなかった。そんな誠之助から仕事人は仇討ちを頼まれる。

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