お光が依頼した仕事は大御所徳川家斉殺し。お光が世話をする老女お鹿が45年間欠かさずラブレターを送り続けたにも関わらず、一度もお鹿と再会しようとしない大御所に対する恋の恨みだった。
一方の家斉はお鹿とラブレターを交換するという約束を忘れてはいなかった。その話を聞かされた西丸御側用人水野隼人正と西丸老中脇坂は、御落胤の存在に恐怖を抱きながら御庭番宮内・黒坂・佐々入にお鹿の探索を命じる。
影太郎は事情を探るべくお光に接近しお鹿とも知り合った。ところがそれを一味に目撃され、お鹿の息子…御落胤と勝手に解釈されてしまう。二人は一味に狙われるハメになる。
お鹿の手紙を発見しながらその事実を揉み消した水野の虚偽報告を受けた家斉は、手紙のやり取りを行う約束の場所である両国の東照宮へ自ら赴くことにした。こうして互いに音信が途絶えたままだったお鹿と家斉は遂に約束の地で再会を果たす。これが二人の生涯最後の対面となった。
その後家斉が倒れた。お鹿という女一人の為に御政道を揺るがされることを嫌い、水野は抹殺指令を下す。

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