中間駒吉が主人の浪人片倉新八殺しを依頼した。
片倉の妻小夜の兄を斬った菱川碌山・北島一平への仇討ちを放棄した裏切りに対する恨みだった。

その頃田中が十手を何者かに盗まれるという事件が発生。
その事件の真犯人である片倉は、十手風を吹かせて同心矢倉新助の名を騙り悪事を重ねる。

片倉の息子勘九郎から父親が町方の十手を盗み出したことで相談を受けた影太郎は、何度となく片倉に十手を返すように頼む。
しかし片倉はそれを拒否するばかりか逆に影太郎に刀を向ける始末。

片倉は、なおも諦めずに仇討ちを願う小夜や駒吉に呆れ果て、菱川と北島に小夜と駒吉を返り討ちするよう依頼する。
討つ側の片倉と討たれる側の菱川・北島は小夜たちの知らないところで結託していたのだ。

５年ぶりに顔をあわせる小夜・駒吉と菱川・北島。
小夜と駒吉の仇討ちは敵の前では無力に過ぎず無惨に返り討ちにあってしまう。

遂に仕事人が立ち上がる。
主水は田中から筆頭同心職を奪い取るベく、片倉の手中にある田中の十手を取り戻しそれをドブ川に投棄するのだが…。

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