女の扱い方を知らない直参旗本堀田帯刀は、その夜も女中を抱こうとして襲いかかり挙げ句の果てに惨殺。女中は死力を尽くして夜叉堂に到着、帯刀殺しを依頼する。
帯刀の母浪江の目に止まった影太郎は帯刀のお供を仰せつかるが、実際は帯刀の見合い相手に帯刀本人と思い込ませるための囮役だった。役目を終えた影太郎は堀田家の家来たちの企み通り始末されるはずだったが、浪江に助けられ屋敷から脱出する。
ところが今度は、なかなか帰った来ない影太郎を心配して堀田屋敷にやって来たお玉が拉致されてしまう。
女を知るため吉原に繰り出した帯刀は、自らのプライドの高さから吉原のしきたりに従う事が出来ずに花魁丁山を殺害してしまった。一味は帯刀の身代りとして影太郎に花魁殺しの罪をかぶせようとする。
お玉を迎えに来いと影太郎を誘い出す堀田家一味。帯刀に殺された女中からの恨みを請け負った仕事人。今度の仕事で主水が心配するのは、影太郎に浪江が殺せるかどうかの一点。果たしてこの結末は？

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