4月6日から奥津町でギフチョウの羽化が始まったとの情報をキャッチし、きょうは、晴天の中、朝早く起きて出かけてみた・・・。
そう、ギフチョウといえば「なかなかお目にかかれない蝶」として有名。
どうしてなかなかお目にかかれないかと言うと・・・
まず、この蝶、世界中でも日本(本州)にしかいないという昆虫。原始的なアゲハチョウの一種で、岡山県内では奥津町、勝山町、奈義町、八束村、中和村などごく限られた地域の山麓部でしか見ることができない、ということ。
そして、環境省のレッドデータブックでも「絶滅危惧II類(VU)」に指定されていて、全国的に個体数が急激に減少している、ということ。
さらに、ギフチョウの成虫は、年間を通じて春に1度しか羽化せず、羽化後たった1〜2週間でその美しい姿を消してしまう、というのも理由のひとつ。
もう少し具体的に説明すると、4月に産卵後、孵化した幼虫は、(奥津町の場合)その食草である「ヒメカンアオイ」の葉を食べて育ち、6月には蛹(さなぎ)になる。そしてそのまま翌年の春までずーっと休眠(蛹の)状態で過ごすため、桜の咲く今の時期にしかお目にかかれない。そのため、別名「春の女神」とも呼ばれている。まさに昆虫版「スプリング・エフェメラル」なのだ。
さて、苫田高校跡地(現・奥津町役場内)に着いて車を降り、草地の方へ歩いていくと、早速それらしい蝶がすれ違うように飛んできた。
「あ、ギフチョウだー!」
大きさは、アゲハより一回り小さな感じで、黒と薄黄色の模様に羽の後ろの赤が特徴。じっと見ていると、地面すれすれを時折ペアで飛んでくる。
ここには、ギフチョウの保護区域があり、木々に囲まれた草地とその周辺を、羽化したギフチョウがちらほら飛んでいる。お手軽に観察したいなら、ネット越しに観察できるケージがおすすめ。ただ、こちらは細かなネットに遮られて写真が思うように撮れないけれど・・・。
というわけで、保護区域の周りでカメラを構えることに・・・。(^^;
しかし、立入禁止のロープが張られた保護区域の周囲をぐるぐる歩いたり、スミレの花の群落でギフチョウが飛んでくるのを待つものの、アゲハと違って思うようにはなかなか止まってくれない。(T^T)
ようやくスミレの花に止まったかと思えば、こちらが忍び足で近づいてもすぐに飛んでいってしまったり、しばらく止まったかと思えばレンズが届かないような遠くの場所だったり・・・。(半泣)
そのうち、太陽が高くなるにつれ、あまり活発に飛び回らなくなり、木々の枝の間の高い位置を飛びまわることが多くなった。う〜む、これは習性なのかなー?
というわけで約1時間半粘って撮影したのがこの写真。(トリミングしてます(^^ゞ)

(2004.4.10 奥津町にて撮影)
ホントはスミレの花に止まった様子や、もっとクローズアップの写真も撮りたかったのだけど、今回はこれで精一杯。m(_
_)m
ともあれ、ギフチョウがスミレや桜の花咲く草地の中をひらひらと舞う姿はまさに「春の女神」の名にふさわしい。う〜ん、来年こそは、「幸運の女神」が微笑んで、素晴らしいシャッターチャンスをものにできるといいんだけど・・・。(^^ゞ
2004.4.11更新
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