音楽・道楽
道楽は続くよ、どこまでも 〜 その3 〜
RR−7
この青い一つ目の機械は何だろう。どんな効果があるというのだろう。
これもオーディオのアクセサリーのひとつである。
低周波発生装置 RR−7。
残念ながら、リラクゼーション効果の方はあまり感じないかも。
 電磁波吸収シートに気をよくして実はもう一つ不思議な機械を買ってしまいました。低周波発生装置といわれるものです。アコースティックリヴァイブというメーカーのRR−7というものです。低周波発生装置なんて何のことかわかりませんね。僕もわかりません。オーディオの世界に一年ぐらい前に表われて話題をかもした機械です。機械といっても小さく軽く、もう中身なんて何も入ってないんじゃないかと思えるくらいです。これが中古で出ていたので衝動的に買ってしまいました。で、何をする機械かというとその名の通り低周波を発生させるらしいのです。地球にはもともとある固有の低周波があって、これがうまく働いていると全てのものが安定するというんです。地球で生まれた物体や生物にはそういう性質があるのだと・・・。本当か嘘かはわかりません。でも、この装置を部屋にセットしてその低周波を発生させるとステレオの音もよくなるというんです。人もリラックスして安らげるそうです。見るからに怪しい話です。普段なら信じません。しかし、どういうわけかこれが効くという人が多くて、話題になったわけです。四国の田舎は東京のような空気と違うから効果はないとも思ってました。しかし、電磁波の体験で気をよくしていたので、低周波もやってみようとついつい手を出してしまったわけです。機械は低周波を放射するので部屋の少し高い位置にセットして電源を入れるだけでいいといいます。言われたとおりにセットしてスイッチを入れます。何の変化もないです。青いランプがつくだけ。とりあえずいつもの位置に座って、ステレオのスイッチを入れます。後ろの方にこの機会を置いたわけですが、気のせいかちょっと頭が痛いような、キーンとするような感じがしないわけでもありません。でも、本当のところはわかりません。
 最初は何も変わりません。2曲ほど聴いたところで、「うーん、変な物を買わされたっ」と思わずボヤキを口に出してしまいした。しかし、声が違います。あれれ。3曲目に入ってきて、音がスッキリしたのがわかります。部屋の空気の雑味がなくなりました。ホコリがなくなったというか、湿気がなくなったというか、空気の雰囲気が変わってしまいしました。空気の雑味がなくなるとその通り音も素直に耳に飛び込んできます。さっきのボヤキ、あれはいつもの声よりほんの少し早く耳に届いている気がするのです。自分の声だからよくわかります。口に出してから聞こえるまでのタイミングがちょっと違うのです。そして、もう一つ驚いたのは音のバランスに変化があったことです。我が家の部屋は変形していて、向かって右のスピーカーの横に空間があるので、ここに音が跳ね返って元の音をにごす傾向があります。右側に音溜まりができて、どうも左右のバランスがスッキリとしないのです。それがこの低周波発生装置をつけると右側のモヤモヤがおさまってきました。説明書を見るとこれもその通りのことがちゃんと書いてあります。頭のキーンとする感じもCDを一枚聞き終わる頃には感じなくなりました。これはちょっと不思議な体験です。オーディオ的には我が家でもよい方向にうまくいったわけです。オーディオの機械とは一切関係のない機械で音がよくなる。これまでスピーカーの台でよくなる、電源でよくなる、ケーブルでよくなると書いてきました。それらはどれにしたってステレオの機械や電気の流れに影響し、スピーカーから出る音が変化するということでした。この機械はスピーカーから出た音が耳に届くまでの過程を変えてしまうわけです。こうなるとどうしていいかわからないと言うのが本音だったりします。よく考えれば部屋の音響をコントロールする反射板や吸音板もあるので、部屋の空気を変えて音楽をよくする方法も不思議ではないわけですが・・・。まぁ、こうした機械は普通の人は買いません。中古と言えど1万5千円しました。普通はこれをステレオの機械の方に回すでしょう。ミニコンポでこういう機械はいりません。音の変化というか、空気の変化は微妙と言えば微妙で常にこの効果が出るのかもわかりません。でも、今はこれが手元にあり、空気に変化があることは事実で、我が家ではこれからもスイッチが入れっぱなしになることは間違いないと思います。

変換プラグ クライオ処理済みケーブル
 えっ、これは何かって・・・。それは見てのとおりコンセントのプラグです。えっ、それは見ればわかるって・・・。なんで、ここにその写真が載っているかって・・・。なんだ、最初にそういってくださいよ、ダンナ。
 日本の電源プラグは2本の歯が出るタイプが主流。これにアースといって過剰な電流を逃がすもう1本の歯を足して3本のプラグになっているものが最近多くなってきた。3本歯のコードを2本歯の電源に指すときに使う変換プラグである。ただし、もちろんこれは普通のプラグではない。
 このプラグはクライオ処理という特殊な処理をされたもの。最近、オーディオの世界で注目を集めている特殊な技術。詳しくは右で。このタップを通すと音の雑味が消えて、エネルギーがスムーズに流れる感じになる。もし、自宅で電源そのものの変更ができれば電源のコンセントそのものを付け替えるとさらに効果は高まるはず。一般家庭用のコンセントでなく、オーディオ用のコンセントが話題になっている。電源の整備は今やオーディオの主流になりつつある。ちなみにこれはケーブルでも有名なPAD製のプラグだが現在は生産終了している。
 
 ただのケーブルと思いきや、これも中身はクライオ処理されたスピーカーケーブル。クライオ処理というのは簡単に言うと金属を超低温の状態に置くことらしい。そうすると分子レベルで変化が起り、歪んだ分子の結合がどういうわけか元に戻る。これは科学的に証明されている。
 では、どうしてそんなことをする必要があるか・・・。実は金属製品を作るときは元の金属を圧縮したり引っ張ったりという製造工程を避けられない。鉄板も電線も叩いて、伸ばされて、薄くなったり、細くなったりして成型されていくわけ。このため分子レベルの結合はどうしても歪んでしまう。この結合がよくなればその金属本来の性能をさらによく引き出されるということでこうした研究が生まれた。
 これをオーディオで使われている金属に使ってしまおうというのが原点である。電気が通る部分の分子レベルの結合がよくなれば、音もよくなるはず。ただし、当然元の音も変化するからやってみなければ良し悪しはわからない。今は数種類のケーブルと電源のタップ、ネジなど比較的安価で、これまであまり注意を払われてなかったものが出てきているのみ。オーディオ的に高価なものはそれ自体がすでに音が完成されているので、あらためてクライオ処理をすればその音が変わってしまうから。しかし、これからはクライオ処理を含めて音作りをする高級品がどんどん出てくるだろう。実は左に紹介したプラグだけでなく、コンセント、屋内電気配線用のケーブル、ヒューズ、ブレーカーなどにもクライオ処理した製品が登場している。

 さて、こうして我が家の音は以前に比べて基本のノイズがかなり減って、音のすっきり感が見違えるように向上しました。以前にも増して音が前に出てきて、楽器の立体感がハッキリしてきています。楽器はスピーカの面と僕の中間にある感じです。代償として以前よりもふくよかさが減りました。楽器の輪郭が強くなったので、おおらかな伸びやかさも減少して、音楽が筋肉体質になった印象です。ここで今は少し考えています。JAZZのために音がしっかりとして、楽器が前に出てくる強さを意識して音を作ってきました。以前にも書いたようにオーディオ的な意味で全ての音を忠実に色づけなく再現するという方向とも、高低の広がりや透明感、音楽の豊かさを表現する方向ともう明らかに違う方向にあると思います。音楽性の高められた美しさより、そこに「ある」という存在感が優先した音となっています。コンサートホール中央付近の席で聴く豊かな響きと音楽の融合を楽しむという感じではなく、前から数列目でかぶりつき聴いている感じです。それもコンサートホールでなくライブハウスかもしれません(それも結構個性が強い、田舎の地下にあるライブハウスかな)。これはJAZZファンであり、ピアノトリオやワンホーンのカルテットをよく聴く僕にとっては楽しいです。以前にも増してそこで演奏している感じがあります。ライブハウスの録音では今まで埋もれて聞こえなかった客席のボソボソとした話し声までも聞こえてきました。でも、ボーカルやビックバンドは少しキツさを感じる時があります。録音の悪いJ−Popはさらに聴きにくいです。録音時に派手に聴かせるようにアクセントを強めたり、ボーカルの声を過剰に目立たせようとしたりしているので、「もう少し下がって、力を抜いて歌ってくれない?」とお願いしたくなるときがあります。これは再生が中途半端なぐらいの方がかえって楽しめました(MDウォークマンだと楽しく聴けます)。それでもう少し音楽のふくよかさ、豊かさがあってもよいかなと感じるところもあるわけです。つややかな、音楽の色気に欠けます。ちょっと天井が低い感じがするので、おおらかな音の抜けも欲しいところです。まぁ、これがオーディオの悩みなんでしょう。全部はうまくは行きません。予算の限りがある以上、あれもこれもと買い換えるわけにもいかず、今あるもので工夫するしかありません。一つ突き詰めれば偏るものです。ノイズ対策は良くも悪くもぜい肉をそぎ落とすので、音がやせてしまいやすいものです。とりあえずここら辺までかもしれません。結局、何をやっても新しい欲求は芽を出すもので、僕の音楽・道楽はこうしていつまでも続いていくような気がします。

長い間のお付き合い、ありがとうございました m(__)m 。

 せっかくサラウンドを入れて、大画面にしたんだから、思いっきりそれを楽しみたいと思うのが当たり前の気持ち。では、そのためのソフトに何を選ぶか。僕の個人的なおすすめはこの「ツイスター」(ソニーピクチャーズエンタテイメント)。アメリカでは毎年多くの被害を起こす自然現象として竜巻の存在は大きい。この竜巻の解明に情熱を燃やす男女の物語。この映画に登場する人物たちは実に個性的で、生き生きしている。竜巻に負けない人間の存在感がいい。
 サラウンドはもう全編吹き荒れる風の音がすさまじい。部屋の中をグルグルと風が回る。この音に汗をかく。見終わるとぐったりと心地よい疲れが残る、満足の一作に仕上がっている。
 いわずとしれた「ハンニバル」(東宝株式会社)。「羊たちの沈黙」の続編である。これは計算しつくされた映画の代表。暗いシーが多いが、その影の奥にもきちんと配慮がされている。大画面を作るプロジェクター(投射機)は光の広がりを使っているから、実は暗闇を作ることが最大の課題なのだ。テレビやパソコンのモニターは点の一つひとつが輝いているので明暗を細かく分け安い利点がある。プロジェクターはここが難しい。暗闇を見ようとして明るさをあげると全てが白っぽくなる。逆に黒を黒く見ようとすると明るさが失われ、細かいところが見えなくなる。この映画は最上級のシステムも試される。
 ・・・でも、そんなことを考えて映画を見てはいけない。無条件に最上級のサスペンスである。
 最近はミュージックディスクの中にもこれまでのCD以上の音質を求める動きがあることを書いた。DVDオーディオやSACDというのがそれ。現在はどちらもそれらに対応した機械がいるので要注意。最後に紹介するディスクはこうした音楽や映画の新しい動きを代表するディスク。JAZZのエネルギッシュで人間味いっぱいのボーカリスト綾戸智絵さんの「LIVE!」(ewe records)。JAZZなんていわずに誰でも楽しめる内容だ。このディスクはDVDオーディオ用、SACD用、普通のDVD用と3種類もある(DVDオーディオ用とDVD用は同じディスクに収録されているので、実際は2種類の発売。DVDで見るときは、見る前にどちらの音声かを選択してみる)。音質も最上級。綾戸さんのハスキーで、明るく、生き生きとした歌声が飛び出してくる。DVDオーディオ用はジャケット写真が表示されるが、ホールのコンサートライブの映像が見れるのはDVD用のみ。SACDは画像はない。音質重視ならDVDオーディオかSACDを。普通のDVDでライブを楽しんで、気に入ったら対応の機械を導入してさらに高音質の音を楽しむこともできる。
 オーディオの楽しみは音楽の中にある生々しさを表現することにあると思う。それは写実的でも、芸術的でも表現の方法が違うだけ。このディスクを聴くと音楽は楽しい、人間の気持ちをふるわせるものなんだとあらためて感じる。もちろん、どんな機械でも楽しめるが、目の前で歌う綾戸さんの存在感を感じれることは幸せだ。それがオーディオの幸せだと思う。

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