
| 2002年10月秋葉原の旅 ① 秋葉原へ行こう |
| 親戚の結婚式ついでに久しぶりに秋葉原にでかけてまいりました。 普段は四国の田舎に住む身です。最近はオーディオショーに行く機会もありません。町の電気屋さんにはせいぜい数万円のDVDはあっても、他はミニコンポばかりで、アンプやスピーカーなどを見る機会もない日々です。こんな生活の毎日に「秋葉原」という響きのなんと魅力的なことでしょう。秋葉原もバブルがはじけて、ほとんどのお店はパソコンが主力商品ですが、オーディオ専門でがんばっているお店も少なからずあるわけです。そんなお店には、そんな店だからこそあるこだわりの品揃えが期待でき、そんなお店だからこそできるこだわりの組み合わせ、セッティングで音楽が聴けるわけです。スケジュールとしてはハードなんですけど、こんな機会に行かないわけにはいきません。それどころか、なんとしても行きたいわけです。行って、聴いて、いったいどんな音が今のオーディオの世界のなのか、我が家の音はどうなのか、日々そうしたことを確かめたくてムズムズしているのです。 東京での目的は大きくわけて3つありました。まず、もちろん先に書いたように、有名専門店で最新機器、高級機器の音を実際聴いてみることです。普段出来ない体験をまずはしてみたい。 次にはぜひ行ってみたいお店がありました。これは最近できた店ですが、雑誌と連動して商品の販売をしているお店です。雑誌の名前は「A&V Village」。この雑誌は取り上げる商品が普通のものとかなり違います。普通の雑誌は有名メーカーのものしか取り上げません。なぜなら、変わった珍しい商品は一般のお店で入手できないので話題が広がらないからです。ある特定のお店でしか買えないものを紹介しても、苦情が来るだけですから、全国販売の雑誌ではこうしたものは普通取り上げません。しかし、この「A&V Village」は無名のメーカーの商品を平気で取り上げて、よいと思うものは通信販売で売ろうというのです。記事を書くのもあまり他の雑誌では見かけることのない、オーディオショップの人やメーカーの人、時には半分素人のような人まで出てくる珍しい雑誌です。中には健康食品の販売もあったりして、ちょっと見ると怪しい雑誌でもあります。でも、これがなかなかおもしろいんですよね。みんな経験、実践は豊かな人ばかりで、それこそ有名メーカー品ではできないチャレンジや冒険にあふれているわけです。怪しいから冒険できるのかもしれません。オーディオの趣味性が味わえる楽しさです。「音楽・道楽」でも紹介して、実際に僕が使っているものも結構あるのです。それで雑誌だけではなく、その商品を扱っている店に一度行ってみたいとやはり思うわけです。 最後のひとつは実際に聴いてみたい商品があったからです。毎年、年末はボーナスに合わせて新製品が出てきますが、今年はオーディオの世界にも新しい製品が出てくるのです。どんな商品かといいますと、音楽にも映画のサラウンドのように何本ものスピーカーを使って、臨場感豊かな再現を目指すマルチチャンネルと言われる商品です。本文で紹介したDVD−Audio、SACDというのがそうです。オーディオはこれまで左右2本のスピーカーで全てを表現しようとして努力してきました。しかし、スピーカーを左右や後ろにも追加して使えれば、狭い部屋にいながらも、どこかのコンサートホールに近い響きを作り出して味わうことができるのです。2本のスピーカーでは平面的な表現になりがちな楽器の音も、前後左右からフォローするので立体感が生まれやすくもなります。これまでも少しずつこうした新しい商品が出てはいましたが、今年の冬にはいくつかのメーカーがいよいよ高級機のランクで、そのメーカーの代表機を発表しようとしているのです。その中から一番注目を集めている商品が、実は10月に発売になりました。こうした話題の新製品はなかなか見ることはできません。秋葉原なら最新の機械が見れるかもしれないと期待がふくらみます。もし、その商品がよければ、冬のボーナスをつぎ込んでもよいと本当思っているのでした。 |
| ② 電気の楽園・秋葉原 |
| 東京はどうしてこんなに人が多いんでしょう。どこの駅、町でも人がうようよいます。明らかに空気中の二酸化炭素量が多いでしょう。気温だって2〜3度は上がっているはずです。やっぱり、東京という街は好きになれません。そう思いながらも、降り立つ秋葉原。秋葉原も人が多いところです。そして、気のせいかなぜか他の街よりもムサイような、暑苦しいような、汚いような印象が。。。。男女の比率も著しく偏っているようにも感じるし。。。オーディオのお店がなければできるだけ早く通り過ぎたい街ですな。 しかし、そんな気持ちも振り切って、今回の旅の目的であるお店を探していきます。秋葉原はわかりやすそうで、はじめての人には案外わかりにくい街です。大きな通りを挟んで有名な大きなお店が並びますが、電気店らしく表の展示や店構えがよく変わります。それに何をしても同じような商品を扱っているわけで、お店の区別がつきにくいんですね。そうかと思って裏通りや小さなお店を見ていくと電気のパーツや配線など細かい商品を扱っているお店もあれば、パソコンのソフトや映画のDVDを扱っているお店、一般家電製品のお店、外国人の方ようの免税店なんかもあります。電飾チカチカ、看板デカデカで、結局いったいどこに何の店があるのかさっぱりわからないのが秋葉原です。裏通りにある小さなお店などは、たまに来る僕のような初心者にはなかなか把握できません。 頭の中では先にインターネットでダウンロードしておいた地図を思い出しています(もちろんバックにも入れてますが)。駅の電気街口から出てすぐの所に最初の目的地「A&VVillage」のお店「エンゼルポケット」があるはずです。電気街口の前にある道路を渡って、裏通りと言えるような小道に入ります。裏通りだけにやはり怪しい感じがすでに漂っています。パッと見てもわかりません。ちょっと入っていくと、電気店と関係のないビルの脇に立て看板がポツンと立っているではありませんか。そこに申し訳なさそうに頼りない細い上り階段が見えます。普通、こうしたビルの中の飲み屋には入りません。どんな方々のお出迎えに合うか、考えただけでも怖くなります。それでも看板を信じて急角度の階段を上っていきます。三階まで上がると事務所のような上半分ガラスになった扉がありました。ここが入り口のようです。そっと扉を開けて入ってみます。階段の薄暗い雰囲気からすると中はおみやげ売り場のように明るくなりました。ちょっとホッとします。店を見渡すと中も狭いですが、雑誌で登場していたいろいろなオーディオグッズがいっぱい並べてありました。これで本当にひと安心です。 「エンゼルポケット」で見たかった(聴きたかった)ものとしては8Nの電源ケーブルです。この10月10日から展示販売が始まったという新製品。8Nというのは電線の純度を表すものです。99.999999%まで不純物がないことが保証された線であるという意味です。9の数が8あるわけですね。普通のケーブルは6Nか4Nくらいですが、このわずかな純度の違いで電気の流れのスムーズさが生まれるというわけです。今回のケーブルはこうした高純度の銅線を使い、さらにケーブルの電線だけでなく、コンセントのプラグまでこの8Nの銅で作られています。最後にはこれを丸ごとクライオ処理までしたというこだわりの製品です。面白いのはこの銅線だけでなくて、銅線にどんなカバーを巻けば、よい音のケーブルができあがるかという実験をしたところです。導線がいくらよくてもむき出しのわけにはいきませんからね。何かで包まないといけないわけです。雑誌「A&VVillage」で実験した結果は備長炭(スミですよ、焼き鳥とかを焼く)の粉を和紙に混ぜ込んだシートで巻いたものが一番よかったというのです。我が家ではプロジェクターにケープルを一本とられて以来、代わりになるよい電源ケーブルを探しています。その候補にこの8Nのケーブルも上げているのでした。これは本当にここだけでしか聴けないものです。 さっそくこのケーブルを聴かせてもらいました。比較させてもらったのは我が家でも使っているワイヤーワールドのElectraReference3+。音のしっかりさに定評のあるケーブルです。このケーブルと比べてどんな音が出てくるのか。8Nケーブルはワイヤーワールドと比べるとノイズ感がまた少し少なくなって、楽器の見通しがほぐれる印象です。ここで感心したのはワイヤーワールドでは音をしっかり出そうとするために、若干音の密度がつまって聴こえる所があるわけですが、8Nケープルはこの音をほぐして見通しをよくさせながら、しっかり感を失わせないところです。普通見通しをよくすると音の線が細くなって、どこか神経質なような頼りないような音に変わるものです。8Nケーブルはしっかりしたままです。音像の強さが残っています。試しにキンバーケーブルの10GOLDというケーブルも聴かせてもらいましたが、こちらは美しくなめらかな傾向の音で、先の2つのようにエネルギーを出してくる傾向とは異なる感じです。10GOLDも音の強さは安定していますが、僕にはあっさり気味の印象です。ワイヤーワールドのケーブルは一般にも定評のあるケーブルですので、そうするとこの8Nのケーブルもなかなかの実力と言えます。我が家ではワイヤーワールドをパワーアンプに使っているのですが、これと入れ替えてもよいかなと素直に思いました。 |