HTML文書に古典ギリシャ語を書く

 ウェブ上の文書に古典ギリシャ語を書く方法を紹介しています。

▼ 目次

実体参照を使う

 HTML4.0以降では、字母の文字コードを半角の「&」と「;」で挟むと、該当する字母が表示されます。更にギリシャ語の部分を、<span lang="grc">ギリシャ語の単語</span>というふうに囲みます(→注意)。

文字コード

 字母の文字コードについては、以下のページをご参照下さい。

 また、[HTML入力サポート]というxyzzyのプラグインも公開されています。現代ギリシャ語を一括して実体参照に変換するものです。以下をご参照下さい。

注意

 古典ギリシャ語の字母を表示するには、ギリシャ拡張(Greek Extended)に対応したフォントが必要です。また、フォントがあっても正しく表示できないブラウザもあります。

 掲示板などに書き込む際には、実体参照が文字コードのまま表示されたり、ギリシャ拡張(Greek Extended)の字母だけ空白になったり、あるいはまったく文字化けする場合もあります。また、掲示板の種類によっては、<span lang="grc">ギリシャ語の単語</span>で囲まないほうが良いこともあります。

フォントを指定する

 字母を表示するフォントをHTMLやCSSで指定します。非Unicodeを指定すれば、フォントさえインストールしてあれば、比較的古いブラウザでも表示させることができます(参照: 古典ギリシャ語フォント)。

  1. 書き方: <font face="ここにフォント名">表示させたいギリシャ語</font>
  2. 記述例: <font face="Sgreek">(Ru/eo sh\n e)qnikh\n nu/mfhn...</font>
  3. 意図した表示: 意図した表示

 ただし、HTMLで指定したフォントをインストールしていない機械では、古典ギリシャ語として表示されません。2.のような文字列がそのまま表示されてしまいます。

ページ全体をUnicodeで書く

 HTML文書そのものをUnicodeで書きます(参照: ギリシャ語を扱えるテキストエディタ)。

  1. Unicodeに対応したテキストエディタで、いつも通りにHTMLドキュメントを書く。
  2. head内で、charsetUTF-8に指定しておく。
  3. Windows98では、キーボードからは古典ギリシャ語を入力できない。IMEパッドなどから字母を拾って挿入。その際、
    • 日本語と古典ギリシャ語を混在させる場合は、Arial Unicode MS(無料配布終了)など、日本語とギリシャ拡張の両方に対応したフォントが要る。
    • Arial Unicode MSをつかう場合は、プロポーショナルフォントを使えるテキストエディタが必要(GreenPadなど)。
     
  4. head内でギリシャ語以外の言語を指定している場合(lang="ja"など)は、本文中のギリシャ語の部分を
    ここまで日本語の文章
    <div lang="grc">
    ここからギリシャ語の文章
        :
    ここでギリシャ語終わり
    </div>
    ここからまた日本語
    
    というふうに囲んで、lang="grc"と指定する。
  5. 編集したファイルを保存する際に、文字コードをUTF-8にする。

注意

 ギリシャ拡張(Greek Extended)を含むUnicode対応フォントの無い環境では、古典ギリシャ語の字母は表示されません。また、フォントがあっても、古典ギリシャ語を正しく表示できないブラウザもあります。

最終更新日: 2003年1月10日   連絡先: suzuri@mbb.nifty.com