茎に紫褐色の斑点があることから、毒ヘビの「マムシ」に見立てたマムシグサの名の方が通りがいいようですが、正式名称はコウライテンナンショウ(高麗天南星)と言うようです。今でこそ春の花として見慣れた存在になりましたが、はじめて見た時は薄暗いところにポッカリと咲いた緑色の花が、なんとも不気味に感じられたものです。根茎には毒がありますが、江戸時代など飢餓の際には晒して食料としたと言います。漢方でも薬として用いるようで、見かけによらず(?)色々役に立つ植物のようです。 雌雄異株ですが、同じ株が栄養が足りているときは雌に、足りないときには雄になる性質があります。秋には真っ赤な果実がたくさん付くと、花とは違ってとても目立つ存在になります。