左内は浪人佐川・岩井に襲われていたお此を助け、彼女に抱きつかれた。
突然抱きつかれた左内はビックリ、その現場を目撃したお美代もビックリ。

半右衛門は、お此から主人である御家人伊庭頼之丞を殺してほしいと依頼される。
しかし家名を守るため事の子細を語ろうとしないお此に対し、半右衛門はその依頼を断る。
それと時を同じくして千蔵は頼之丞の追跡を開始した。

頼之丞は先代の死後好き放題に遊び回り、伊庭家を借金地獄に陥れていた。
そして佐川・岩井にお此を襲わせたのも、お此が邪魔になった頼之丞だった。
佐川・岩井が左内に負けて役に立たなくなった今、頼之丞は薬を使ってお此の体の自由を奪おうとする。
知り合いの遊び人魚の目の忠太郎に身動きがとれないお此を犯させ、これをお此の不義密通の現場として押さえ、忠太郎ともどもお此を成敗しようというのだ。
そうしてかねてから関係のあったお伸を妻に迎え、お伸の父親長崎屋徳兵衛から資金援助をうけるのが頼之丞の考えだった。

遂に忠太郎がお此に襲いかかった。お此危機一髪！
だが一瞬にして忠太郎が動かなくなった。盆の窪に刺さる鍼…梅安の仕業だ。
半右衛門が頼之丞殺しを引き受けたのである。

半右衛門はお此の依頼どおり、頼之丞を切腹に見せかけて殺すように左内に指示。
ただでさえ難しい仕掛けだというのに、仕掛けるタイミングが彦次郎の誕生パーティーと重なってしまい、左内は困ってしまう。

なんとか無事頼之丞の偽装切腹に成功した左内は家路を急ぐが、その途中で佐川・岩井が仲間を引き連れて待ち伏せされてしまう。
返り血を浴びぬよう応戦し敵を全滅させた左内は家に着き、お美代と共に彦次郎の誕生日を祝うのだった。

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