必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2003.05.15) 必殺仕掛人各話紹介第12話へのリンクを追加。
第11話 大奥女中殺し
その夜、大奥筆頭年寄浦尾は女中おみのを折檻し死なせてしまった。
それから後日のこと…。

梅安と左内は、浦尾殺しを引き受けることになった。
浦尾のいる大奥は、江戸城の中でも将軍以外は男子禁制という閉鎖空間である。
そんな大奥への侵入は非常に困難。
それならば浦尾が大奥から出たところを狙えばいいのではないかと言うとそうでもない。
なぜなら、浦尾は老中と肩を並べるほどの権勢を誇っており、浦尾が外出するとなればその警護は相当厳重らしいのだ。
しかも、仕掛ける音羽屋サイドの人たちは誰も浦尾の顔を知らない。
おまけに今度の仕掛けは49日以内というタイムリミット付きだった。

浦尾始末の思案に明け暮れる梅安と左内に、千蔵が知り合いの大奥女中おこんを連れてきた。
そのおこんから聞き出した大奥出入りの御用商人の話を利用して、半右衛門が御用商人に成り済まして大奥七つ口に入り込む。そこで半右衛門が見たのは大奥を見張る伊賀者の並々ならぬ警戒ぶりだった。
半右衛門は江戸城の警備の手厚さを目の当たりにし、梅安と左内に浦尾が外出する時を狙うように指示する。
前将軍の命日である明後日、浦尾が増上寺に代参するその日こそがチャンス。
しかし浦尾は急用のため代参をドタキャン、増上寺に潜伏した左内はその場をあとにする。

結局、仕掛人たちに残された方法は大奥に潜入するだけになった。
左内は以前江戸城御金蔵破りを成し遂げた盗賊をネタにした瓦版から盗賊の侵入ルートを発見、警備の裏をかくためあえてそのルートを使い大奥に向かうことを提案。梅安はこの方法でまんまと大奥に辿り着いた。

殺しを終えて江戸城を抜け出す時には、葛西村の百姓が江戸城の汚物を搬出する舟を利用して脱出する算段になっていた。
ところがその葛西舟の都合で、忍び込んだその日のうちに浦尾を仕留めなければならなくなり、梅安はまだ見ぬ浦尾を追い求めて天井裏を這い回る。

そして行き着いた浴室の天井から梅安が見たものは、女中おゆきにモーションをかけて半ば強制的に関係を迫る浦尾の湯上がり姿だった。
チャンス到来!梅安は、おゆきを抱きしめる浦尾に近づき針を刺した。

浦尾急死の報に騒然となる大奥から脱出を計る梅安。その前に立ちはだかる伊賀者たち。
その場に左内が駆けつけ、仕掛人は行く手を遮る伊賀者を倒し御堀へと逃げ切る。
そこには葛西舟を漕ぐ半右衛門が待っていた。
汚物の充満する船内に身を潜めた梅安と左内は、その後その身からなかなか離れないイヤな臭いに苦しむことになる。

…あんたこの悪臭をどう思う?

【半右衛門の一言】
「さあ、乗った乗った。お二人さんよ、まだ洞の中には下肥がたっぷり入ってるから。しばらくの辛抱だ。首まで浸かってるんだな。あはははは。」

【次回予告】
京に乗り込んだ仕掛人に待っていたものは、瓜ふたつの兄と弟。その上この兄弟を20年前の仇と狙う男が現われた。はたして、この仕掛けは?次回の必殺仕掛人を、お楽しみ下さい。
【キャスト】
西村左内/林与一 藤枝梅安/緒方拳 千蔵/津坂匡章 万吉/太田博之 おゆき/国景子 長吉/藤尾純 伊賀者尾瀬/伊吹新吾 音吉/園田裕久 おこん/宮前ゆかり おみの/丘夏子 浦尾/磯村みどり 音羽屋半右衛門/山村聡

本放送日:72.11.11  脚本:國弘威雄  監督:松野宏軌 

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