必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2003.05.22) 必殺仕掛人各話紹介第13話へのリンクを追加。
第12話 秋風二人旅
京の元締白子屋菊右衛門に呼び出され、菊右衛門の配下彦造と共に京へ向かう梅安。
その道中、梅安と彦造は旅姿の侍と遭遇する。
彦造はその侍を、妻おひろに乱暴を働き妻子ともども心中に追いやった20年来の仇と言い切る。
梅安は侍に単身立ち向かおうとする彦造を思いとどまらせ、侍との接触を計ることにした。
梅安は侍の人間性をチェックするため、侍にお茶を引っ掛けた。しかし侍はその行為を笑って許した。
白昼堂々亭主から女房を強奪して慰み者にするような無法者が、こんなリアクションをするものだろうか。
梅安は彦造が人違いしているのではないかと思った。

侍の後をつけて同じ宿に泊まった梅安と彦造は、侍の正体が大和郡山12万石松平家の家臣峯山又十郎であることを知った。
しかも又十郎は梅安の鍼の師匠津山悦堂とも縁があったことが判明する。
その後、梅安は悦堂の墓前で又十郎と再会し彦造との因縁を問うが、又十郎は身に覚えがないと断言する。
自分の潔白を証明するため彦造との対面にも応じると言う又十郎に、梅安は後ろ暗さを感じられなかった。
梅安は、彦造をだまして又十郎を逃がした。

京に入った梅安は、菊右衛門から殺しを言い渡される。標的は山花に巣食う6人の荒くれ浪人集団。
豪遊に時間を費やした梅安を追いこして先に京に着いた左内の話によると、浪人集団は京の町を荒し回り役人も手出し出来ない有り様らしい。

梅安と左内の前に、梅安にまかれた彦造が現われた。
仇の又十郎には逃げられるわ、梅安にはだまされるわで、大激怒の彦造を落ち着かせて、梅安は彦造をつれて又十郎の逗留する宿へ向かうことに。

宿の外から部屋の様子を伺った梅安と彦造は、又十郎の部屋に現われた菊右衛門を見てビックリ。
例の浪人集団殺しを依頼したのは又十郎だったのだ。
浪人集団の中には又十郎の弟井坂惣市がいて、又十郎は惣市を説得するために殺しを延期して欲しいと菊右衛門に言う。
かくして惣市を除く浪人集団への仕掛けが開始されることになった。
そして梅安・左内と共に浪人集団の姿を確かめる彦造は、集団のリーダー格である惣市こそが真の仇であると確信した。

一方又十郎は惣市の説得を試みるが、弟の悪い噂で松平家中での評判を落としたくない又十郎とそんな兄に反発する惣市の間に折り合いはつかず、結局物別れに終わった。

とりあえず梅安と左内は浪人集団のうち2人を抹殺する。その間に彦造は浪人集団のアジトに潜伏した。
その後、白子屋を訪れた又十郎は弟殺しという苦渋の選択を決断。梅安と左内が浪人集団全滅に動き出す。

その頃彦造がアジトで留守番する浪人を始末するが、帰って来た惣市に斬られてしまった。
惣市は身の危険を察知しアジトを放棄、残った仲間2人と共に山花から脱出しようとする。
そこへ現われた梅安と左内が惣市らを苦戦の末に殲滅、そして彦造を救出する。

後日、梅安は再び又十郎と顔を合わせた。
そこで梅安は又十郎に白子屋の名を口にする。ハッとなる又十郎。なんとも言えない重苦しい空気。
そしてアウェイでの仕事を終えた江戸の仕掛人2名は、ホームグラウンドへと旅立つのであった。

【梅安の一言】
「はるばる江戸から山犬を退治に来たんですよ。一匹残らずって頼まれましてね。」

【次回予告】
隙あらば相手を倒し、縄張りを広げようとして争う二大勢力のヤクザ。この悪魔たちに魅入られた一家を舞台に、一方を娘を奪い、一方は息子をそそのかして店を奪った。正にお互いをブッ潰す好機到来の時、この両親分がお互いの殺しを仕掛人に頼んできた。果たして、いかなる仕掛けが展開されるのか?次回の必殺仕掛人に、御期待下さい。
【キャスト】
藤枝梅安/緒方拳 西村左内/林与一 彦造/小林昭二 菊右衛門/原建策 浪人木村/北真知史朗 浪人阪井/市川小金吾 浪人有馬/沢田トモ おひろ/芦沢孝子 お崎/近江輝子 お貞/小柳圭子 お初/阿部紀子 茶屋の婆さん/三木みち 宿の女中/西田芙美子 浪人半田/伴勇太郎 浪人西尾/西崎健 三次/千代田進一 峯山又十郎、井坂惣市/天知茂

本放送日:72.11.18  脚本:安倍徹郎  監督:三隅研次 

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