必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2003.06.26) 必殺仕掛人各話紹介第18話へのリンクを追加。
第17話 花の吉原地獄の手形
村人たちから絶大な支持を集めている大庄屋庄右衛門には、村人には決して知られぬ裏の顔があった。
藩の役人深尾金太夫を丸め込み、下総25カ村の村民から回収した運上金の一部を着服して私腹を肥やしていたのだ。
その上、村の女おくみを吉原へ送り込み、客としておくみを抱いていた。

家宝を売った金を持って村から出てきた総吉は、花魁玉菊ことおくみに会おうと吉原にやってきた。
知り合った千蔵から「サルでもわかる吉原遊び講座」を受講した総吉は、女郎屋の前で庄右衛門と鉢合わせ、その後ようやく玉菊と再会する。

玉菊から庄右衛門の真の姿を知らされた総吉は、村民たちにこのことを知らせようと吉原を発った。
ところがその行く手を、庄右衛門の配下斧吉に襲われる。
吉原で総吉に顔を見られた庄右衛門が、斧吉に口封じを命じたのだ。
総吉は、千蔵と左内の助けで音羽屋へ逃げのびた。

その頃、庄右衛門の悪事に無理に付き合わされている感のある深尾は、半右衛門に庄右衛門殺しを依頼した。
だが半右衛門は、深尾個人が庄右衛門から迷惑を被ってるだけだとしてその依頼を断った。
深尾が茶室を出ていったあと、千蔵に伴われた総吉が改めて庄右衛門殺しを依頼する。

さっそく音羽屋に梅安と左内が呼ばれた。もちろん殺る相手は庄右衛門と斧吉。
しかし今度の標的は二人とも柔術梶木流の使い手。二人がかりで相手に挑んでも、良くて一人しか倒せそうも無い難易度の高い仕掛けとなった。

梅安と左内は、庄右衛門と斧吉が単独行動をとる時を狙うことにし、標的を追跡して下総へ入った。
しかし梅安と左内は、総吉の父親総助が庄右衛門と斧吉に殺されるのを助けようとして、逆に総助殺しの濡衣を着せられ村から逃走せざるを得なくなった。
そこで梅安は、庄右衛門が再び訪れるであろう吉原で待ち伏せすることを思い付く。

梅安の予想通り、庄右衛門が斧吉を連れて吉原に現れた。
梅安は庄右衛門が入った厠の前で警備する斧吉を始末。
左内はロウソク立てを武器に庄右衛門に襲いかかるが、逆に火箸で首を絞められてしまう。だが最後には三味線の撥を手にした左内が庄右衛門の首を刺し、辛くも勝利を収めた。
その後、仕掛人は玉菊を足抜けさせる。

一方半右衛門は、藩邸の深尾に取引を持ちかけた。今回の一件に関わりのある深尾を見逃してやる代わりに、村民たちを救うための米と金を要求する半右衛門。深尾は渋々この要求を受け入れる。

深尾から手に入れた金を仕掛けの依頼金に充てた半右衛門は、先に貰っていた総吉からの頼み料全額を総吉に返却して、総吉とおくみを江戸から送りだした。

【梅安の一言】
「江戸で待ちましょう。江戸の吉原でね。」

【次回予告】
人は皆、何かはかない夢を見る。遮る者は斬る。高邁な理想と信じ命を賭けた青年に、左内は自分自身の影を見た。次週、必殺仕掛人を、御期待下さい。
【キャスト】
西村左内/林与一 藤枝梅安/緒方拳 千蔵/津坂匡章 万吉/太田博之 総吉/住吉正博 玉菊/八木孝子 斧吉/大村文武 金太夫/西山辰夫 総助/入江慎也 牛太郎/森章二 彦兵衛/北原将光 左平/中田昇 儀助/四条公彦 幇間/佐々木松之丞 侍/加島潤、志馬啄也、広田和彦 地廻り/松尾勝人 大庄屋庄右衛門/加藤嘉 音羽屋半右衛門/山村聡

本放送日:72.12.23  脚本:松田 司  監督:松野宏軌 

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