必殺仕掛人各話紹介
■更新事項(2004.04.05) 必殺仕掛人各話紹介第24話へのリンクを追加。
第23話 おんな殺し
音羽屋に現われた少女お幾が、母親を殺してくれと半右衛門に依頼した。
半右衛門にその物騒な依頼を断わられたお幾は、千蔵に連れられて帰宅することに。
石を積んだ荷車に轢かれそうになるアクシデントもありながら、お幾は自宅である料亭鳥善に帰ってきた。

千蔵がお幾を送り届けたのは、殺しの相手である鳥善主人善四郎の後妻お美乃を探るためでもあった。
鳥善に上がった千蔵から見たお美乃は、一言でいえば良妻賢母。おまけに千蔵は、その働きぶりを美乃に見込まれて、お幾の婿となり鳥善を継がないかとまで言われて有頂天。
しかし浮かれ気分の千蔵が何者かに襲われ傷を負わされてしまう。

梅安は料亭鳥善に疑いの目を向け、鳥善に客として乗り込んだ。
仲居おもとと懇意になった梅安は、おもとから、先妻お志津の死後お美乃が来てからの鳥善が悪化の一途を辿っていることを知らされる。
そしてお志津が間男を次々とこさえていたとする梅安の認識が、まったくの誤解だったことも明白になった。

元締赤大黒の市兵衛からそう聞かされて、三年前お志津を仕掛けたのは梅安だった。
梅安はお志津殺しの依頼人の名を聞き出そうと市兵衛に迫まるが、逆に市兵衛の怒りを買ってしまう。
市兵衛は、仕掛人の元締衆に回状をまわして梅安を掟破りの仕掛人として始末すると半右衛門に詰め寄った。
結局梅安が市兵衛に詫びを入れることで事態は収拾する。
だが梅安は、市兵衛にお志津殺しを依頼したのはお美乃だと確信していた。
梅安の睨んだ通りお美乃は板前新八と組んで鳥善を乗っ取ろうと企んでおり、善四郎とお幾を抹殺しようとその機会を虎視眈々と伺っていた。

傷が癒えた千蔵は再び鳥善を訪れ、お美乃に言われるままお幾と駆け落ちする。
その道中に現われ千蔵とお幾を亡き者にしようとする新八の子分たち。
子分たちを梅安が撃退し、お美乃がお幾を殺そうとする証明が成立した。
これを踏まえて半右衛門は、改めてお幾からの依頼を承諾する。

梅安は美乃の顔を確認するべく再び鳥善へ。そこで梅安は、お美乃という名の自分の母親にそっくりな女と対面することになった。
お美乃は生き別れとなった妹お吉に違いない。そう知りながら梅安はお美乃を手にかける。
そして新八は奉行所にお美乃殺害の容疑をかけられ磔の刑を言い渡される。かくして鳥善をめぐる悪人たちは残らず葬られるのだった。

【半右衛門の一言】
「人殺しは何んつったって罪深ぇもんだ。そいつを稼業にしてるからにゃ、いつかは因果が巡って地獄に落ちるだろうな。」

【次回予告】
あろうことか、おぎんさんが自ら仕掛人を開業。ところが行く先々で死体がゴロリ。果たしてこの影にはどんな事件が隠されているのか?次回、必殺仕掛人に、御期待下さい。
【キャスト】
藤枝梅安/緒方拳 千蔵/津坂匡章 板前の新八/天田俊明 善四郎/木田三千雄 仲居おもと/野口ふみこ 娘お幾/三宅裕子 佐助/伝法三千雄 市兵衛/芦田鉄雄 お志津/山口真代 遊び人/西崎健、和田文雄 梅安の父親/森秀人 梅安の子供時代/池山心 美乃の子供時代/渡辺百合 お美乃・梅安の母親/加賀まりこ 音羽屋半右衛門/山村聡

本放送日:73.02.03  脚本:山田隆之  監督:松本 明 

必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"トップページ
必殺仕掛人サブタイトルリスト
必殺仕掛人各話紹介インデックス
←必殺仕掛人第22話「大荷物小荷物仕掛の手伝い
→必殺仕掛人第24話「士農工商大仕掛け

『必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"ほーむぺーじ @クロねこ』はリンクフリーです。
当サイト内のどのページにリンクしていただいても構いません。左のバナーを御利用頂けると幸いです。
また相互リンクのお誘いや御意見・御感想などはメールでお願いします。