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第5話 追われて候
高利回りで名の知れた大福講が破綻した。大福講の元締伊兵衛一家が行方をくらますが、伊兵衛は死体で発見され、伊兵衛の妻おこまと娘おしげはヤクザの武松らに追われていた。その逃亡中おこまとはぐれてしまったおしげは、スケベ根性で近づいてきた大吉と知り合う。 やがておしげは武松一味はおろかおきんと主水を始めとする大福講の預金者やにまで追われる始末、おしげを守ってやれるのは大吉だけだった。 追っ手から逃れたおしげは、おこまと落ち合うはずだった箱屋へ赴くが、そこにおこまの姿はなかった。この時すでに、おこまは武松一味に捕らえられていた。武松一味の黒幕白川検校こと金貸し徳の市は、検校の地位を買うために大福講の影の元締として金を集め、その秘密を知る伊兵衛一家を抹殺して大福講破綻の罪をなすりつけるつもりだ。 白河検校はおこまとおしげを一網打尽にしようと企む。おしげと再会させるためにおこまをわざと逃がすと共に、大福講の被害者を扇動して二人がいるその場に集め、血の気走る群衆に紛れて武松の手下らに母娘を撲殺させる。市松座の前で繰り広げられたこの惨劇に遅れて到着した主水は、虫の息のおこまから徳の市の悪事と白河検校殺しの依頼を告げられる。
【半次の一言】
「白く塗らねば〜♪写らな〜い♪白く塗りましょう〜♪真っ白に〜♪白く塗って♪いい〜男♪」 【次回予告】 水のように妖しく揺れ動く女ごころ。信じられる者も無く、信じる者もいない。命、それは捨てるもの。誰のためでもなく己のために。次週、暗闇仕留人に御期待下さい。 【キャスト】
糸井貢/石坂浩二 大吉/近藤洋介 おきん/野川由美子 おみつ/佐野厚子 妙心尼/三島ゆり子 糸井あや/木村夏江 おこま/福田公子 おしげ/志摩みずえ 伊兵衛/小鹿番 武松/守田学哉 半次/津坂匡章 清六/鈴木金哉 手下/下元年世、桜井清人 長屋のおかみ/太田優子 裏方/重久剛 供の者/浜伸二 白川検校/山本麟一 中村りつ/白木万理 中村せん/菅井きん 中村主水/藤田まこと
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