黒船が江戸湾に廃棄した汚物が原因で「コロリ」という疫病が発生、神奈川沖周辺で多数の被害者を出した。
江戸ではコロリを恐れて逃げ出す町人が続出、そのうち江戸でもコロリによる死者が出るようになった。
主水と貢は、その死者のひとり堺屋惣兵衛が首の骨を折って死んでいだことに疑問を抱く。６年前の惣兵衛の先妻も同じく首の骨を折って死んだ事を突き止めた主水は、おきんと半次に惣兵衛の後妻おちかを探らせる。
６年前、おちかは堺屋の後妻に入るために先妻殺しを元締赤羽の佐兵衛に依頼、手下の不動丸が先妻を殺したのだ。当時佐兵衛の配下だった大吉はこの殺しを断ったという経緯があった。
６年後の今、偶然大吉と再会したおちかは、先妻殺しの一件に絡んで惣兵衛殺しを嗅ぎ付けられるのを警戒して、不動丸に大吉暗殺を要請する。
その不動丸が貢と同じ長屋に住むおはなの一人息子と知っていた大吉は、不動丸に先手を打つことが出来ずにいた。しかし不動丸は大吉の思惑を知ることもなく襲いかかるものの失敗、おちかに用済みを言い渡されおちかの愛人奉行黒尾の手で抹殺される。
おはなから預かった金を頼み料におちか一味始末に動き出す仕留人。

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