浦賀で御禁制の新型元込銃の設計図を写し取った鉄砲鍛冶又蔵は、武具甲冑商堺屋利兵衛の愛人お涼の誘惑にまんまと乗ってしまい、堺屋の命じられるままにその図面を書き上げなければならなくなった。
又蔵と堺屋の関係を怪しむ主水は、大吉とおきんの協力を得て行動を開始する。 同じ頃、市松座の一員定八と仲間の仁助は、黒船騒ぎで各藩がこぞって銃器を買い漁っているのを知り、堺屋の蔵に忍び込むことにした。そこで二人が見た物は弾丸の出ない短筒の複製品。これをネタに堺屋を強請る定八と仁助は、堺屋の放った用心棒の刃に倒れる。
いつしか又蔵とお涼の間に愛情が芽生え始めていた。二人で又蔵の故郷に行こうと考え堺屋に申し出るが、又蔵の目の前でお涼が堺屋に辱めてられてしまう。心に傷を刻まれたまま旅立つ又蔵とお涼の前に現われた堺屋と用心棒たち。堺屋は二人を銃殺、短筒による心中に偽装する。
その一部始終を見届けたおきんは、堺屋を正当な手段で捕らえようとする主水に食らいつく。また貢も定八を殺されたことで堺屋に怒りを抱いていた。
又蔵とお涼の命を奪った短筒を使い貢が、堺屋と番頭長次郎そして４人の用心棒のおびき出しに成功。ところがいざ仕置という段で、用心棒を斬る主水が堺屋に銃口を向けられてピンチに。そこで貢が投げたブーメラン状の撥が主水の危機を救い、仕留人は堺屋一味を抹殺する。

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