妙心尼の元に居候する春香尼がニセ按摩師玄沢にさらわれた後、背中に入れ墨を彫られた死体で発見された。
玄沢は、入れ墨を施した女を抱きたい男に世話する裏稼ぎをしていて、春香尼もその裏稼ぎのためにさらわれたのだ。玄沢の世話で春香尼を抱いた美濃屋久兵衛は、そのことで玄沢に強請られる。金を出し渋った久兵衛に対し、玄沢は久兵衛の娘おそのに彫り物をさせることを示唆する。
入れ墨を彫るのは、地獄絵しか彫らない変わり者の彫物師夢幻。夢幻が入れ墨を彫るための新しい女性を求めたこともあり、玄沢はおそのを誘拐、予告通りおそのに入れ墨を彫らせてしまう。
おそのは貢のファンであり、貢に５両もの御祝儀を差し出していた。貢はあまりに高額なためその御祝儀を返却しに美濃屋を訪れるが、美濃屋の中ではおそのの身代金を巡ってと玄沢と揉み合っていた久兵衛が刺されていた。貢は久兵衛より、玄沢から女遊びに誘われ春香尼を抱いた一ヶ月前からおそのをさらわれた現在までのいきさつを知らされる。久兵衛はおそのの行方を探してくれと貢に頼み息絶えた。
貢が返しそびれた御祝儀を頼み料にして出陣する仕留人。
貢が玄沢を倒し、主水がその手下を退治、そして大吉の心臓潰しが夢幻の入れ墨の彫られた背中を抉る。

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