暗闇仕留人各話紹介
■更新事項(2003.01.22) 暗闇仕留人各話紹介第21話へのリンクを追加。
第21話 仏に替りて候
絵師歌川秋水が描く地獄絵のモデルとなったおしげが首を吊って死亡。版元雅楽堂と手下釘六がおしげの死体を池に沈めるが、その様子をおらんに目撃されてしまう。
水茶屋に勤めるおそでは、秋水のモデルを続けているうちに彼の子を妊娠した。しかし秋水に中絶を要請されたばかりか、雅楽堂にもモデルとして見切りを付けられる。雅楽堂はおそでに代わる次のモデルとして、おそでの水茶屋の仕事仲間おなみに目をつける。
そんな時、おらんが雅楽堂に接近、おしげ殺しをネタに雅楽堂から金を巻き上げていく。
おなみの兄留吉は島帰りの身であかなか仕事にありつけず、雅楽堂はそんな留吉を自宅の屋根修理に呼んだ。そこで留吉を眠らせた隙に、留吉のノミで釘六がおそでを殺害、その罪を留吉になすりつける。
留吉は奉行所に捕らえられ、日数も経たないうちに処刑されることに。それは、雅楽堂と親しくしている北町奉行井戸対馬守からの命令だった。井戸はSM画像収集家という人には言えない趣味があり、秋水の地獄絵のファンでもあった。井戸は雅楽堂から秋水の画房に招待されると聞かされて大喜び。
おなみから留吉を捕らえられた無念を知らされた主水たちだが、警戒厳重な伝馬町牢屋敷にいる留吉を救う手立ては彼らにはなかった(その逆に、必殺仕業人第24話「あんたこの替玉をどう思う」では、伝馬町牢屋敷にて捕らえられた善人と市井でのうのうと暮らす悪人をすり替えるという大作戦を実行)。
かくして留吉の処刑が執り行われる。その最中おらんが再び雅楽堂の前に現われた。おらんは釘六がおそでを殺した後血を洗い流しているところも目撃していたのだ。またまたおらんに金を持っていかれた雅楽堂は、釘六におらん殺害を指示する。
留吉の処刑を見に行っていた大吉は、雅楽堂とおらんのやりとりを見た後おらんに接触し、成りゆきから彼女のボディガードを勤めることになる。しかし一瞬の隙を突かれ、おらんは釘六に刺されてしまう。おらんは大吉に雅楽堂の悪事を語ると、雅楽堂から手に入れた金を託し息を引き取った。
主水たちは雅楽堂殺しを引き受ける。タイミングは奉行井戸が秋水の画房を訪れる今夜をおいて他にない。そのモデルとして抜てきされてしまったおなみを、他のモデル同様死なせないためにも、急げ仕留人!

【主水の一言その1】
「俺はな、糞虫野郎の下で安い扶持貰って縮こんでいる俺が、つくづく嫌になったぜ。」
【主水の一言その2】
「この道は地獄への近道。」

【次回予告】
忘れ得ぬあの日、女の命火は消えた。今さら何の未練があろう、行きさらばえの身。せめて見送る朝焼けの旅立ち。次週、暗闇仕留人に御期待下さい。

【キャスト】
糸井貢/石坂浩二 大吉/近藤洋介 妙心尼/三島ゆり子 歌川秋水/藤岡重慶 雅楽堂/今井健二 井戸対馬守/外山高士 留吉/綿引洪 おなみ/中川三穂子 おそで/太田美緒 釘六/志賀勝 望月/玉生司朗 おしげ/高木亜紀 おらん/磯村みどり 中村りつ/白木万理 中村せん/菅井きん 中村主水/藤田まこと

本放送日:74.11.16  脚本:下飯坂菊馬  監督:三隅研次 

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