必殺仕業人各話紹介
■更新事項(2005.03.21) 必殺仕業人各話紹介第9話へのリンクを追加。
第8話 あんたこの五百両どう思う
剣之介が洗い場に連れて来た男、立石藩国家老牧野十郎左衛門。彼は、頼みを聞き入れられなかった場合その場で自害する覚悟で、仕業人に江戸家老坂部将監と用人赤松刑部殺しを依頼する。
手に余る大仕事に尻込みする主水とやいとやだが、大仕事にはそれに見合った報酬が。五百両と言う破格の仕事料を提示する牧野に、主水たちの態度が一転、使い道をあれこれ思案しながら喜んで大仕事を引き受けた。

藩主の家督継承問題をきっかけに、次期藩主を擁立した坂部が立石藩のすべてを掌握。その後は赤松を配下に従え、悪政を強いていた。このままでは立石藩がダメになる。牧野が殺しを依頼したのは、坂部の悪政を食い止めるためだった。

立石藩江戸上屋敷を見張る捨三の前で、反坂部派の藩士脇田真八郎による乱闘騒ぎが発生。それ以後、屋敷の警備は厳重になってしまった。
主水たちは、屋敷への潜入という難関を突破せざるを得なくなる。

お歌は、女中として屋敷に上がる。そこで屋敷の様子を探り、主水たちに情報を提供する。
捨三は、主水の指示で銀次が盗んで来た屋敷の通行手形を使い、出入りの職人に扮し潜入に成功。いち早く坂部の部屋の真下に潜り込み、仕置の準備を開始。
又右衛門は、奥女中楓をたらしこみ、不浄門からの屋敷に入る。その後、剣之介を同じく不浄門から入れる予定だった。

だが、楓が不浄門を開けた瞬間、脇田が再び屋敷に乱入。脇田は赤松に刺殺され事態は収まるが、不浄門は閉ざされ、剣之介の潜入ルートが絶たれてしまう。
途方に暮れる剣之介だったが、脇田の遺体を運ぶ大八車を見て、荷台の裏に捕まって屋敷に入ることを思いつく。かくして剣之介もようやく捨三・又右衛門と合流を果たした。

主水も、試し斬りする刀を預るという名目で正門から堂々と屋敷に入った。
寝室の床板を外して床下に降ろすという手の込んだ方法で、剣之介・又右衛門・捨三が坂部を暗殺。
刀の目利きの振りをして、主水が赤松を始末した。

殺しを終えて、あとは五百両をもらうだけ。ウキウキ気分で牧野の登場を待つ主水たち。
それに反して牧野は顔面蒼白で洗い場にやって来た。
坂部の悪政が影響したか、藩庫はすでに底を尽き、五百両なんて大金は立石藩の何処にもなかった。
またまた御冗談を。そう楽観する主水たちをよそに、牧野はその場で自害して果てる。

一度ならず二度までも…つくづく主水は五百両という大金とは縁が無いようで。
(ちなみに、二度目は必殺仕事人III第34話「大名になったのは同級生」)

【主水の一言】
「なるほど。なかなかの技ものだ」

【やいとやの占い】
あ、何もやってない。

【次回予告】
こうするよりほか私には。寂しく笑って陰のように、女は生きてきた。手首の傷跡、できるなら隠しとおして心の傷、更に燃やす炎、誰の為。次週、必殺仕業人、御期待下さい。
【キャスト】
赤井剣之介/中村敦夫 やいとや又右衛門/大出俊 お歌/中尾ミエ 捨三/渡辺篤史 島忠助/美川陽一郎 出戻り銀次(EDでは出戻り銀次郎と表記)/鶴田忍 間借りの玄覚/田渕岩夫 牧野十郎左衛門/織本順吉 楓/三原葉子 赤松刑部/波田久夫 脇田真八郎/唐沢民賢 勘右ヱ門/千葉保 番頭/森秀人 徒目付/花岡秀樹 寺小姓/大迫英喜 棟梁/並木稔 植木職/伊波一夫 藩士/加茂雅幹、馬場勝義、渡辺憲吾、坂井陽一郎 坂部将監/戸浦六宏 せん/菅井きん りつ/白木万理 中村主水/藤田まこと

本放送日:76.03.05  脚本:中村勝行  監督:大熊邦也 

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