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第34話 大名になったのは同級生
お供を引き連れて、大層な駕籠に乗り、結構なお召し物に身を包んで、塾にやってきた松本弥八郎。今までみずぼらしかった弥八郎の変わり様に、順之助たち塾生は驚きを隠せない。 しかも弥八郎は、一万石の大名になり名前を堀信濃守忠尚と改めたと電撃発表。順之助でなくても唖然くらっちゃうって。 初めての江戸城登城の日、右も左も判らない忠尚は、御小坊主組頭泉渓をはじめとする茶坊主たちや諸大名に冷笑される。 そんな忠尚を救ったのは、筋の通らぬことを嫌う茶坊主永琢の助けと、堀家の女中浪江との交流だった。 堀家に反感を抱く元老中酒井忠継は、娘が将軍から寵愛を受けているのを利用して権力を振るい、闇将軍と呼ばれていた。 酒井は泉渓と共に堀家を改易へ追い込もうと画策。成し遂げれば将軍家から目をかけられるという長良川治水工事を忠尚にもちかけ、酒井への口利き料として三千両を要求した。 忠尚は堀家家老恩田と浪江に三千両を酒井に届けさせるが、工事を藤堂藩に横取りされるわ、浪江を酒井と酒井家家臣野村に輪姦されるわ、浪江を連れ帰ろうとした恩田を殺されるわ、レイプされたのを苦にした浪江に入水自殺されるわ、不幸の連続に見舞われてしまう。 順之助は不遇の友達の元に駆けつけるが、そこで忠尚から恨みを晴らしてくれる人がいないかと問われ、これを裏の仕事にしようと考える。 忠尚はこの依頼に五百両を用意すると言う。相手が闇将軍という大物とはいえ、五百両という頼み料に小躍りする主水たち。 とりあえず仕事料は後払いということで、仕事人は闇将軍一味を始末する。 だが突然、領地を召し上げられ飛騨へ流されることになった忠尚は、仕事料を支払えなくなってしまった。 一度ならず二度までも…つくづく主水は五百両という大金とは縁が無いようで。 (ちなみに、一度目は必殺仕業人第8話「あんたこの五百両をどう思う」)
【浪江の一言】
「Tot ziens.(オランダ語で"さよなら")」 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ 西順之助/ひかる一平 筆頭同心田中/山内敏男 永琢/村田正雄 恩田/中井啓輔 堀忠尚/遠藤義徳 泉渓/北九州男 酒井忠継/中村孝雄 浪江/柿崎澄子 野村/須永克彦 宗心/伴勇太郎 大名/堀北幸夫、伊波一夫 塾生/山内勉、村田哲治 茶坊主/佐々木松之丞 芸者/伊東雅子 腰元/鈴木奈都子、橋口理子、川口映子、後藤信子 りつ/白木万理 せん/菅井きん 勇次/中条きよし おりく/山田五十鈴
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