必殺仕事人各話紹介
■更新事項(2007.05.10) 次回予告を追加。
第21話 子隠しで昔の恨みを晴らすのか?
津軽屋宗兵ヱの息子仙太郎が、共にいた使用人おみねのいる側でさらわれてしまう。
近々津軽屋は、花川座の看板女役者花川染次を新たな嫁として迎える予定だった。
「狐の嫁入り」と名乗る誘拐犯が身代金2000両を要求、津軽屋がこれに素直に応じる。

「狐の嫁入り」の正体は、狐坂の源三率いる狐坂一味。
その一味の姉御格・葛の葉のお絹というもう一つの顔を持つ染次は、津軽屋に嫁入りし狐坂一味と手を切る見返りに、仙太郎誘拐に協力していた。
染次は身代金を獲得できたので仙太郎を無事返して欲しいと源三に頼むが、仙太郎に顔を見られたために態度を一転、仙太郎を始末させてしまう。

仙太郎の死に哀しく沈む津軽屋。
責任を感じたおみねは、仙太郎の恨みを晴らすため仕事人を探していると知り合いの半吉に告げた。
おみねは身を売って作った金で、おとわに殺しを依頼する。相手は「狐の嫁入り」。

仙太郎の葬儀で主水は焼香に現われた染次を見るが、主水はその染次を怪しいと睨んでいた。
早速染次をマークした秀と半吉は、染次と一味のメンバー新次の愛人関係を目撃し、仙太郎誘拐に絡む狐坂一味の全貌を知り得る。

半吉から、染次の腕に山型の痣があって、葛の葉のお絹という二つ名があると知っておとわは驚く。
山型の痣を持つお絹という女性、それはまさしくおとわの妹お絹に違いなかった。

狐坂一味が解散して江戸を発とうとする晩、仕事人が一味に襲いかかる。
そしておとわは実の妹お絹を手にかける。
この一件で、おとわは裏稼業に嫌気が差し、ひとり江戸を去っていった。

【主水の一言】
「狐の嫁入り、ずいぶん懐がおめえ重そうだな」
【おとわの書き置き】
「この稼業が少々嫌になりました。旅に出ます。30両同封します。おみねさんの身を売った所を訪ねて、密かに身請けをしてあげて下さい。染次という女、考えてみると哀れな女です。思い出したら、念仏の一つでも唱えてやって下さい。御一同様へ。おとわ」

【次回予告】
主水「女捨てて大名になるのがどうして悪いんだ。俺だって一国一城の主になれるとなりゃ…でも何も、捨てた女、殺すこたぁ無ぇよなあ」
『必殺仕事人』御期待下さい。
【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 半吉/山田隆夫 涼/小林かおり 美鈴/水本恵子 おふく/かわいのどか 花川染次/清水郁子 おみね/松岡由利子 津軽屋宗兵ヱ/堺左千夫 新次/花上晃 与力伊沢/唐沢民賢 狐塚源三/川浪公次郎 番頭/玉生司朗 仙太郎/瀬賀敏之 馬吉/暁新太郎 参太/花岡秀樹 染吉/和田かつら おとわの母親/上田恵子 おとわの子供時代/福山真由美 染次の子供時代/駒田真紀 せん/菅井きん りつ/白木万理 おとわ/山田五十鈴

本放送日:79.10.05  脚本:松田 司  監督:田中徳三 

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