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第31話 弓技標的はずし
仮面の夜鷹がいた。被った面はおかめ面〜♪その正体は、左門・秀と同じ長屋に住む武家娘松本ひろ。 おひろは弟生馬を弓奉行浅山家に仕官させる資金を稼ぐため、夜鷹稼業に身を染めていた。 それと同時に、夜鷹を狙い弓矢が射られる事件が続発。 その犯人は、生馬の仕官先である浅山玄蕃その人だった。 「絵を描くために、弓矢で殺される人を見てインスピレーションを掻き立てたい。」と、玄蕃の妻お為が言い出したのが、この弓矢事件のそもそものきっかけ。 しかし、いくらなんでもそんな理由で人は殺せない。 そんな時、浅山家の中間又三がおかめ女郎を抱き、その正体がおひろであると知った。 又三からその報告を受けた浅山家家臣甚内は、玄蕃に弓矢で人を殺す方法があると進言する。 仕官の挨拶に屋敷に訪れた松本姉弟に、おかめ女郎の確固たる証拠であるおかめ面を提示し、姉弟もろとも弓矢で無礼討ちしようと言うのである。 浅山家の者たちの思惑通り、松本姉弟は玄蕃の餌食にされてしまった。 おひろは弓矢を射られたままおかめ面を被せられ夜鷹の集合場所に遺棄される。 おひろの哀れな死に様を見て、夜鷹のリーダー格お梶は怒りに震えた。 長屋まで戻り息絶えた生馬を見た秀は、単身浅山家に忍び込むが玄蕃の弓矢攻撃にあえなく退散。軽はずみな行動で主水の怒りを買ってしまう。 それから程なく、六蔵が主水たちに浅山家一味殺しを持ちかけて来た。前金を受け取る主水たち。 主水は秀が浅山家に侵入した事件を利用し、奉行所から浅山家に警備班を派遣する。 その警備で隙の出来た屋敷に潜入した秀と左内そして主水が殺しを遂行。 今回の依頼人は、六蔵の幼馴染みであるお梶以下夜鷹たち全員だった。
【主水の一言その1】
「秀、この世の中にはな、腸が煮えくりかえるようなひでえ話しは山ほどある。ひでえ野郎は山ほどいるんだ。その中でどうしても生かしちゃおけねえ、許せねえ野郎を銭もらって地獄に送る。これが俺たちの仕事じゃねえか。それをお前に勝手なことされちゃ、しまいに俺たちまで炙り出される。お前ェがいつまでもそんな甘っちょろい考え持ってるようじゃ、俺はお前と一緒に仕事は出来ねえ。頭冷やして良く考えろ」 【主水の一言その2】 「その殿をお前ェたちが殺したということになるんだ」 【次回予告】 庶民を苦しめてとどまるところを知らない、公儀若年寄次男・源次郎、奥右筆三男・兵馬。悪辣な所業に妹の命を奪われた芸者が、仇を討つことを依頼する。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いづみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 浅山玄蕃/田中浩 おひろ/讃岐ゆう子 お為/ひろみどり 甚内/中村錦司 又三/有川正治 生馬/道井和仁 医師玄庵/北見唯一 仲間/美鷹健児 町人/伊波一夫 夜鷹/三笠敬子、倉谷礼子、岩崎美也子 客/西川ヒデキ、平井靖 お梶/根岸明美 せん/菅井きん りつ/白木万理 六蔵/木村功
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