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第33話 炎技半鐘撲り
1月1日。六蔵は萩江藩江戸詰家老神崎主膳から、藩士高田東馬と中島半之丞殺しを依頼される。 藩から邪魔者扱いされていると知った高田と中島は、その腹いせに藩に迷惑をかけることばかりを平然と行っていた。 六蔵が依頼を受ける頃、江戸の町に火事が発生した。この火事も高田と中島によるものだった。 この火事に颯爽と現われた火消しの一番組。小頭の吉之助が火事にまかれた子供を単身救出するというファインプレーを見せ、それが町中の噂となった。 火事がおさまり一番組は労をねぎらうべく左門の屋台へ。そこで涼は、吉之助の息子金市のために火消し装束を作ると約束をする。 1月2日。 六蔵は、主水たちに高田・中島殺しをもちかけた。 正月五日までは奉行所を抜けだせないと言う主水が仕事を降りてしまい、とりあえず左門と秀が二人だけで仕事をすることになった。 楽勝ムードの左門と秀に対して六蔵は、高田と中島が萩江藩の武芸の指南役を務めたほどの強豪だとの情報を伝え、二人に釘を刺す。 そして、加代が高田と中島をマークしていた時に事件が起きた。 あやまって高田と中島に水をかけてしまった金市が、無礼討ちにされてしまったのだ。 その現場に居合わせた吉之助は、高田と中島に何の手出しも出来ず泣き寝入り。涼もこのニュースにショックを受ける。 一番組の若い衆だけが、金市の仇討ちに目を血走らせていた。 その晩、金市の位牌を前に気力を失った吉之助を見た一番組の頭吉蔵は、高田と中島を匿った直参旗本河野次郎左ヱ門の屋敷に赴くが、逆に河野に斬り捨てられてしまう。 1月3日。 帰って来ない吉蔵を心配して河野の屋敷に乗り込もうとした一番組に、吉蔵の死体が引き渡された。 その夜、怒りに燃えた吉之助は単身河野の屋敷に向かう。しかし、またも火事が発生し、六蔵の説得もあり、吉之助は思いとどまり火事の現場へと進路を変更した。 そして、六蔵は仕事人たちを召集する。5両という大金につられて主水も河野の屋敷へ駆けつけた。
【六蔵の一言】
「小頭、道が違いやしませんか。火事場は一番組の受け持ち区域だ。まっ先に飛び出さねえと、遅れをとりますぜ。あんたの肩にゃ、江戸町人80万の暮らしがかかってるんだ。聞こえませんか?半鐘の音に混じって、火ん中逃げまどう人々の助けを求めてる声が。あっしには聞こえるような気がするんですがねえ。小頭が纏振らねえと、江戸は火の海になっちまいますよ」 【主水の一言】 「冥土へ送る前に火事場見物させてくるぜ」 【次回予告】 肉親を殺されたひとり娘が、密輸のからくりを見てしまった。やがてその娘にも殺人者の影が迫ってくる。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 菊乃/岡田可愛 吉蔵/田口計 高田東馬/水上保広 中島半之丞/石倉英彦 河野次郎左ヱ門/丘路千 茂七/美鷹健児 小平太/東悦次 金市/吉岡靖彦 神崎主膳/藤川準 お松/和田かつら 小者/平井靖 同心/松尾勝人 吉之助/中野誠也 せん/菅井きん りつ/白木万理 六蔵/木村功
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