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第34話 釣技透かし攻め
木更津の名産品、鯖の塩漬け。その加工作業が急ピッチで進む木更津村から、お初が江戸へ旅に出た。 江戸で彼女を待つのは、お初の祖父彦十と幼馴染み新三。 三人して再会を喜んだその矢先、彦十が溺死体で発見される。 年老いたとはいえ、かつては黒潮の荒波にもまれて生きた彦十が、まさか水の事故で死ぬなんて…そう思った六蔵は、主水たちに事の真相究明を依頼した。 彦十は六蔵の世話で海産物問屋備前屋の蔵番をしており、六蔵はその備前屋が怪しいと睨む。 備前屋に卸したはずの鯖の塩漬けが未だに江戸に出回っていないことが、六蔵が備前屋を疑う理由だった。 主水が備前屋藤兵ヱに探りを入れ、彦十の死が他殺だと思わせるような事を告げた。結局主水は備前屋から袖の下を受け取り退散する。 それを聞いていたお初も、備前屋に疑いの目を向け始めた。しかし平然と賄賂を貰う役人(主水)を信用出来ないお初は、新三と共に彦十の死の真相を探ろうとする。 その頃、江戸では鯖の塩漬けが出回らないかわりに、珊瑚や翡翠といった御禁制品が出回っていた。 先の探りが縁で備前屋と懇意になった主水は、備前屋の蔵の鍵を入手した。 それを手にした秀が蔵に忍び込むものの、何も見つけられなかったばかりか、備前屋の奉公人阿久津と権助に索敵され退却。 その騒ぎの隙を突いて蔵に潜入したお初と新三も、不審物の発見に至らずじまい。 だが備前屋にとって蔵の秘密を知ろうとする者は生かしておく訳には行かなかった。 新三が権助に刺殺され、お初も備前屋に絞殺された。二人は心中者に仕立てられ死体を遺棄される。 その夜、六蔵は備前屋の指図で鯖が水場に捨てられる場面を目撃、木更津村民をないがしろにする備前屋の行為に怒りを覚える。 アジトに集結する仕事人たち。主水が備前屋に近づき、蔵の中に眠っている御禁制品を整理する備前屋・阿久津・権助を目撃したのを機に、仕事人の殺しが開始される。
【六蔵の一言】
「商人が汚ねえ銭を稼ぐのは見逃してもいい。だがこれじゃ、魚があんまり可哀相だ。魚は沖で釣りゃいいってもんじゃない。こうして江戸に運んでくるまでに、どれだけの手がかかっているか、どれだけの…。彦十のとっつあんは、新三は、お初は、一体何のために…?一体何のために私の村人たちは、尊い血と汗を流した?」 【次回予告】 秀「雷門の大五郎に控ぇているのは、寺社奉行所の大検使で岩村って奴だ」 主水「大検使?こりゃ面倒な相手だな、おい。大検使てのは、奉行所で言や、与力にあたるからな」 『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 お初/竹井みどり 新三/八波一起 彦十/村田正雄 備前屋藤兵ヱ/谷口完 阿久津/西田良 権助/伴勇太郎 漁師の女房/山村嵯都子 老婆/松井加容子 老爺/石原須磨男 せん/菅井きん りつ/白木万理 六蔵/木村功
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