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第40話 昇り技字凧落し業
大工の父親信松、病弱な母親おさき、親孝行な息子松吉。この一家は貧しいながらも明るく暮らしていた。だが高利貸し池田屋への借金が返済できないばかりに、おさきが池田屋の番頭唐助らに連れ去られてしまう。 信松と松吉は、金を稼いで借金を返済しようと決心を固める。 「金で返せない時は池田屋でタダ働きしてもらう」という約束を承知して池田屋に留まるおさき。 しかしおさきに身を売らせようとする女が現われた。池田屋主人太作の愛人で、遊廓を商うお里である。 太作とお里はおさきを水責めにして身売りを強要、それが元で身を持ち崩したおさきは息を引き取った。 太作と唐助は、信松から借金が返済されるまでおさきの死を隠蔽することにした。 信松が金を工面できたのは、その直後のことだった。金を持って池田屋へ乗り込んだ信松だったが、それっきり店から出てこない。心配して池田屋に入った松吉は追い出されてしまう。 一夜明けて信松とおさきは心中死体として川辺に打ち上げられた。主水が呟く。「これが心中に見えるのか」 両親の墓の前に立つ松吉に、加代が声をかけた。両親は心中ではなく殺されたのだと言う松吉に、加代は仕事人への依頼方法を教えてあげた。 そんな加代の軽率な行動に危機感を抱いた主水は、秀に木更津へと旅立つ松吉の尾行役を命じる。 松吉は加代の言う通りに木更津まで行き仕事の依頼を成し遂げ、六蔵がその依頼にGOサインを出した。 加代とおしまが池田屋に潜入し、おしまは「信松とおさきで儲け損なった」という太作の言葉を耳にする。 そして太作とお里は、加代とおしまもお里の遊廓で働かせようと企んだ。 池田屋一味の信松・おさき夫婦殺しを確信した仕事人は、池田屋襲撃事件を敢行する。
【加代の一言】
「坊や、木更津まで行ける?一人で行くのよ。道中声をかけられても決して喋っちゃいけない。木更津へ着いたら、いいかい、浜に地蔵さんがあるから、そのお地蔵さんに坊やの願いごとを頼んでごらん。きっと聞き届けてくれるよ。行けるよね?」 【主水の一言】 「池田屋、ぼつぼつ年貢を納めてもらおうか。その凧に何と書いてある?読んでもらおうか」 【次回予告】 小さな幸せを壊したのは誰?依頼を受けた仕事人の見た裏とは?御禁制の絹織物を操るからくりに、罠を仕掛けてあぶり出せ。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 池田屋太作/浜田寅彦 信松/小島三児 松吉/上田孝則 お里/香月京子 唐助/国一太郎 上田耕作/西田良 不破哲造/滝譲二 紋太/遠山二郎 仙八/西川ヒデキ おさき/珠めぐみ せん/菅井きん りつ/白木万理
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