旗本の次男坊トリオ本多勝之進・井垣浩之介・香山新次郎は、酒代欲しさに老舗の隠居を斬り財布を奪った。
その金で飲み食いした次男坊トリオは、料亭を後にしたところを刃物を持ったお小夜に襲われる。
その場に居合わせた主水が仲裁しようとした隙をついて、お小夜は次男坊トリオから逃走した。
若年寄相良和泉守の婿養子になる予定の勝之進が殺されかけた事件は大問題となり、その犯人を捕り損ねた主水はお小夜逮捕か切腹かの瀬戸際に追い込まれてしまった。

主水はお小夜が夜鷹だと知り、夜鷹のたまり場である蜆河岸に目をつけた。加代とおしまも主水に協力する。
おしまは新参者の夜鷹となり蜆河岸に潜入、おとよたち夜鷹の仲間に入り、病いに伏せるお小夜との接触に成功した。

お小夜は昨年火をつけられ一家皆殺しにされた呉服商高松屋の一人娘で、火をつけた次男坊トリオに復讐すべく襲いかかったたらしい。おしまがお小夜から知り得た情報は、加代を通じて主水に報告された。
主水は夜鷹たちの隠れ家へ突入、そこでお小夜は木更津へ旅立とうとしていた。木更津へ行き目的を果たしたら奉行所へ出頭するという、お小夜の言葉を信じ、主水は彼女の木更津行きを許してやった。

その頃、次男坊トリオは婿入り直前の勝之進の身辺を整理するために、高松屋一家惨殺放火事件の生き証人であるお小夜の行方を追っていた。
夜鷹たちの隠れ家に辿り着いた次男坊トリオは夜鷹たちを次々と殺害するが、おしまだけ逃がしてしまった。

お小夜は木更津で六蔵に会い次男坊トリオ殺しを依頼、江戸へ帰還するが病いを圧しての旅でお小夜は衰弱してしまった。
そして勝之進と相良の娘雪路との婚礼の晩、仕事人トリオが次男坊トリオを抹殺する。
仕事人の殺しは、次男坊トリオの仲間割れとして処理された。

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