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第43話 情技衣替え地獄落し
八百勘こと八百屋の勘吉・おさん夫婦は、坂道で勢いついた荷車をコントロールすることができず、直参旗本淵辺八千石美鳥の方の行列を妨害してしまった。淵辺家の家来湧田の命によって家臣木部・川本が、勘吉の目とおさんの腰の筋を斬り傷つけた。命だけは取られなかったものの、勘吉は失明し、おさんは足腰が立たなくなってしまう。 その現場を、八百勘夫婦の知り合いである左門と涼、そして八千石の直参旗本に何の手出しもできない主水が見ていた。 その頃、秀は美鳥の方から簪を注文されていた。左門から事件の概要を知らされた秀は、美鳥の方に高い値段で簪を売り付けた。その浮いた分の金を夫婦に渡してくれと、秀は主水に金を託した。 八百勘夫婦とその家族を気にかけていた主水だったが、勘吉の両親助三・もよと長男初太郎を左門の屋台に誘い秀から預かった金を渡そうとすると、初太郎に金を放棄され何故勘吉たちを助けなかったと問いつめられ、言葉を失ってしまった。思いが届かず苦い顔の主水。 働き手のいなくなった八百勘一家は、助三ともよが八百屋を継続する一方、子供の初太郎とお春が奉公に出ることになった。医師から回復の見込み無しと宣告された勘吉とおさんは、このままでは家族の負担になるばかりだと自認して、末娘おすてに遺言を残し自殺する。 勘吉とおさんの死に、左門、主水、そして大家をはじめとする長家の人々が駆けつけた。おすてが暗唱する遺言を聞き、大家は夫婦の恨みを晴らしてやりたいと決意、主水は大家に秀の金を渡した。 裏の仕事が成立し、主水たちはアジトに集まった。そこで加代は、美鳥の方に殺し以外の報復をしたいと提案する。美鳥の方に死ぬより辛い思いをさせるというのが加代の狙い。 男子懐妊祈願のため八幡宮にお籠りする美鳥の方を警護する湧田・木部・川本を主水たちが抹殺。 そして加代は、眠り薬で眠らせた美鳥の方に『御守殿夜鷹 特別価格にて出血大奉仕』と書いた板を首からぶら下げ、美鳥の方を道ばたに放置した。 目を覚ました美鳥の方は、見知らぬ男に抱きつかれ、その体を汚されるのであった。
【主水の一言】
「いずれまた地獄で会おうぜ。ただしあそこはみんな平等、お気の毒だな」 【次回予告】 人目を引くかのように、現れては消えて行く不気味な姿。般若の面は、何を意味しているのか?隠された謎が御霊舎(みたまや)の中にある。『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 加代/鮎川いずみ おしま/三島ゆり子 涼/小林かおり 同心早川/早崎文司 美鈴/水本恵子 勘吉/鶴田忍 美鳥/中條郷子 助三/海老江寛 淵辺監物/五味龍太郎 もよ/松井加容子 湧田/山口幸生 村路/島村晶子 可内/下元年世 木部/柳原久仁夫 医師/北村光生 うめ/松田春子 大家/沖ときお 川本/暁新太郎 たけ/服部明美 まつ/岩崎美也子 初太郎/池田真司 春/福山真由美 与吉/阿南忠幸 留松/漁野篤史 すて/山田絵美 おさん/赤座美代子 せん/菅井きん りつ/白木万理
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